サピックスの活用術 〜偏差値編〜

塾について

サピックスを日々通っている方々やそうでない方もいると思います。
ここでは、入試・中学受験でのサピックスの利活用の視点で特に偏差値をテーマに記載をします。

サピックスの偏差値について(小4〜6夏まで)

基本的にサピックスでは非常に優秀な子供が通っている小学生の集まりであり、上位層/精鋭集団という理解が正しいです。

その母集合の中で標準偏差を取ると自ずと通常のオール小学生の偏差値を基準とした首都圏模試センター等の偏差値表とは大きな乖離が出ます

サピックスの偏差値は、首都圏模試センターや日能研や四谷大塚と偏差値と比べて、上位層のデータが多いので基本的に首都圏模試センターにおける偏差値70以上の学校がより細かに分布されるのが特長です。

以下、参考までに2019年7月時点の各塾等の偏差値及び、各塾の2019年度における合格実績を男子校(共学校)に絞って一部学校を記載しています。

また、サピックス(S塾)の偏差値の50以上を軸とし、2回目以降の入試については除外しています。黄色の網掛けは、学校ごとに合格実績として一番多い塾にマーキングしています。

ここで理解した方が良い部分として、サピックスの偏差値で50以上の中学校は基本的に他塾よりも合格者実績数が圧倒的に多いということです。

塾によって偏差値が上下するのは他塾の合格実績/サンプルデータが少ないことに依存していると思います。

上記の表の偏差値とともに合格実績数を見るとサピックスの生徒でサピックス偏差値50以上の学校選定をする際、サピックス偏差値をベースに選ぶのは非常にブレ幅が少ない信頼性の高いデータを元に検討を進めることが出来ることを立証していると思います。

こう見るとサピックスの偏差値50以上のレンジの子供の親が、早慶クラス未満の付属校を目指して中学受験させていない背景も透けて見えます

逆にここでは触れていませんが、サピックスの偏差値50未満の合格実績/サンプルデータは他塾の方が多いと思いますし、日能研(N塾)や四谷大塚(Y塾)の合格実績はサピックスの偏差値50未満にボリュームゾーンがあるかと推定されます。(ここではサピックスの活用術にフォーカスしているので上記の数値には触れません。)

結論、サピックスの偏差値50以上を保持しているサピックスに通う子供の場合、サピックスの偏差値で学校選定等の目安に活用するのは非常に有効であると言えます。

一方でサピックスで偏差値が50未満の場合は、日能研や四谷大塚にて実施している試験・テストを受けることでより精度の高い偏差値の確認、学校選定等の目安をより精緻に実施できる可能性があります。

 

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学校別サピックスオープン(小6秋から)

学校別のサピックスオープンを実施している対象学校は限られています。

以下が対象の学校群になりますが、いわゆるサピックスの看板学校であり、ここに大量に合格者を送り込む強い意志があると言えます。

  • 男子
    • 麻布・栄光学園・開成・慶應中等部・慶應普通部・武蔵・早稲田・早稲田実業・早大学院
  • 女子
    • 桜蔭・慶應中等部・女子学院・フェリス・雙葉・早稲田実業

小6の9月と11月に実施されます。

このテストは予想問題で構成されており、Aタイプ、Bタイプも把握された上で問題が構成されている非常に考えつくされた問題です。

また当日を考慮して入試よりもわざと難易度を高めに設定されており、平均点も低いような試験になります

よって、点数が低くてもしょうがない試験内容になっています

なお、ここでの受験者は他塾の生徒含め参加するので極めて精緻なものとなることは事実ですのでその時点では非常にベンチマークになります

その時点ではというのもそこで奮起する子と調子に乗る子でまた生死を分ける為です。

このレベルの子達はもはや互角の域にあるので、油断するとすぐ、2回目の学校別オープンで成績がダウンします。

つまり、これをやってる時期はとにかくベストで望まないとすぐに成績は落ちます。
また仮にこの2回の成績が良くても12月、1月で追い上げてくる子がたくさんいます。

ちなみにトップ層だった子達も本番の入試で落ちるケースも往往にしてありますので油断禁物で進める事が大切です。

 

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合格力判定オープン(入試直前)

小6の9月から毎月、マンスリーテストとは別で合格力判定オープンテストが実施されます。
これを9月、10月、11月、12月の計4回実施し、その平均偏差値が確定します。

その上でその偏差値帯の子が、各志望校での過去の5年間の合格率が偏差値帯ごとに細かくデータとして冊子が自宅に届きます

で、このデータについて、結論から言うとかなり信頼性が高いです
うちの子の受験データを振り返るとかなり近似

まあ、そりゃ、そうでしょうけど。。うーん。

母集合が多い偏差で本当に情報が素晴らしく精密だと思います。

戦略的な中学受験という意味では過去の各偏差値帯のデータで緻密に分析できるのでこの情報を基にどのような受験日程を組むかも非常に重要と思います!

 

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小6の秋以降のマンスリーテストは気にする必要なし

小6の入試直前の1月までマンスリーテストは存在します。

なお、Bタイプを第一志望にしている子供は、基本的にクラスが下がっていく傾向にあります。
マンスリーテストが満遍なく出題されるAタイプをベースに作成されたテストのため

よって、基本的に小6の秋以降はマンスリーテストは普通にこなすでOKです。

また上位層の学校を狙う子はBタイプを第一志望にしていても、そこまでガツンとクラスは沈みません。
逆に沈む場合、第二志望、第三志望が危ういと思いますので注意が必要です。

 

自宅での事前学習の強化に向けて

最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、幼児(年少・年中・年長)、小学校の低学年の方向けの話です。

本来であればこちらに記載の通り、我が家では公文を実施していたのでそれを押したいのですが
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習が非常に重要になります。

一方で我が家の子供達の同世代で勉強の出来る塾友にて結構な確率で事前学習で活用していた通信教育がありました。

それがZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座です。

中学受験を目指している塾通い前の幼児、及び、小学校低学年のご家庭に対して、
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習可能なZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座をお勧めさせて頂きます。

ちなみに中学受験を目指す際、何か事前学習をさせておくことはより上位の学校に行きたい場合、必要な事柄だと思います。

事前学習においてはこの記事にて塾の上位者の利用していた学習教材・方法を載せてますが
その中でもZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座は押せます。

資料請求に関しては当然ながら完全無償ですので一度、 資料請求の上、検討して頂くことをご提案します。




 

 

 

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