男子校や共学だと無宗教が多く、次にキリスト教系学校、仏教という感じだと思います。
女子校だと圧倒的にキリスト教系学校が多い印象です。
最初はそれほど気になりませんでしたが学校説明会とか行くと割と宗教色が強かった、みたいな感じで面食らうこともあるかもしれません。
ちなみに私も牧師が出て来たりした時に本物だ、とか思い、もの珍しくみてしまいました。
気になる学校を決めた後にキリスト教系学校のようで大丈夫なのか、不安になったりすることもしばしばかと思います。
そこで今回は、宗教をテーマに記載します。
(女子校が特にキリスト教系学校が本当に多く、娘の学校どうなんだろうか、と私自身全くキリスト教に無縁でしたが調べましたー。)
あなたはどっち派?に関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
宗教の有無による影響
各宗教では結論、それぞれ以下の特徴があります。
- キリスト教
- 聖書を中心に海外の文化や考え方を学ぶことで国際社会における見識を身につけられる。
- 仏教
- 日本人が忘れかけている礼節や礼儀などを今一度、体得できる。
- 無宗教
- 独自プログラム次第では色々な体験型の学習が出来、そこから何かの学びを感じ取れる。
私自身上記の各種学校を見に行った事がありますが宗教の有無は非常にそのご家庭のバックグラウンドや好みの影響が強いように思います。
我が家の場合、宗教に何の縁もないので出来れば無宗教、もしくは宗教色があっても濃厚ではないライトな部類の学校が良いな、と感じています。
注意が必要なのは宗教色が強いコテコテの学校もあるのでそこに行く場合はご家庭での共感が出来るレベルなのかが大事です。
中間・期末とかでも”宗教”とかの科目が存在してしまいますからね。
では、具体的な違い等を説明していきます。
キリスト教系学校について
キリスト教系の学校は色々な宗派があるようです。実際には「カトリック系」「プロテスタント系」「聖公会系」の大きく3つの種類があります。
教育の特徴として、毎朝の礼拝(朝礼/お祈り)、聖書の時間などが設けられていることがあげられます。「聖書」という授業を設けていたり、「倫理」の授業で聖書を扱う学校もあるようです。また、礼拝堂などの施設や立派なパイプオルガンを設置/併設している学校が多いです。
キリスト教の精神として「他者への奉仕」ということでボランティア活動などにも積極的なため、そのような行事が学校のイベントに組み込まれています。
また、外国人の宣教師などがその設立に関わった背景の影響なのか国際教育、特に外国語(英語など)の教育に力を入れている学校が多くあります。
なお、一般にキリスト教主義学校が「ミッション・スクール」と呼ばれることが多いようです。
◆カトリック系
- ローマ教皇を頂点とする教会という共同体があります。
- 教会を主催する人を「神父」と呼びます。
- 神が宿る家としてそれを捉え、その存在に伴う権威や伝統、慣習(含む聖書)を重視します(聖書のみを重んじているわけではないようです)。
- カトリック教会には十字架に加えマリア様とイエス様の像があります。
- 修道会が存在しています。
- 日々の生活習慣に厳格でカトリックの教えを通じて、授業中の態度・姿勢など行儀・作法をきちんと指導します。
- 聖母マリアも信仰の対象であり、聖人を敬います。
- カトリック系の主な学校群は以下
- 男子校
- 栄光学園中学校・高等学校
- 聖光学院中学校・高等学校
- サレジオ学院中学校・高等学校
- 暁星中学校・高等学校
- 女子校
- 雙葉中学校・高等学校
- 横浜雙葉中学校・高等学校
- 浦和明の星女子中学校・高等学校
- 白百合学園中学校・高等学校
- 湘南白百合学園中学・高等学校
- 聖心女子学院初等科・中等科・高等科
- 田園調布雙葉中学校・高等学校
- カリタス女子中学校・高等学校
- 光塩女子学院中等科・高等科
- 聖ヨゼフ学園中学校・高等学校
- 共学校
- なし
- 男子校
◆プロテスタント系
- プロテスタントは主にカトリック教会から分離した教派。
- 教会を主催する人を「牧師」と呼びます。
- プロテスタント教会には、マリア様やイエス様の像はありません。
- 聖書の言葉のみに、神=信仰を見出しているようです。
- 礼拝の時間のマナーは厳しい。
- 個性と自主性を育む・気づきを待つ、という考え方のもとのびのびしている。
- 将来の自分の理想についてイエス様を除いて具体像では提示されません。
- 自分が生まれ持った才能を探し、活かし、社会に貢献するという概念を徹底して教育されます。
- カトリック系の主な学校群は以下
- 男子校
- なし
- 女子校
- 女子学院中学校・高等学校
- フェリス女学院中学校・高等学校
- 頌栄女子学院中学校・高等学校
- 普連土学園中学校・高等学校
- 東洋英和女学院中学部・高等部
- 横浜共立学園中学校・高等学校
- 共学校
- 青山学院中等部・高等部
- 明治学院中学校・明治学院東村山高等学校
- 男子校
◆聖公会系
- カトリック教会から分かれてプロテスタントの教義から影響を受ける一方で、カトリック教会の信条・聖職制度・典礼等を引き継いでいることからカトリックとプロテスタントの両方に共通する部分がある教義を持つ中立的な教派。
- カトリックでもプロテスタントでもない、世界で3番名に大きなキリスト教教会を持つ。
- 学校生活はプロテスタントに近く、礼拝は毎朝、学校生活はのびのびしている。
- 日曜の教会通いは強要されません。
- 聖公会系の主な学校群は以下
- 男子校
- 立教池袋中学校・高等学校
- 立教新座中学校・高等学校
- 女子校
- 香蘭女学校中等科・高等科
- 立教女学院中学校・高等学校
- 共学校
- なし
- 男子校
ちなみに私は全くキリスト教等の宗教に興味がなく、うーんと思ってたのですが、パパ友の話を聞き、今はありなのでは?と思うようになりました。
( ^ ∀ ^)/ ←インテリなパパ友
「この夏に大塚国際美術館に娘含め行って来たのですが、さすがに海外の絵画ばかりで難しいかな、と思いきや、かなり楽しめましたよ」
(;๏д๏) ←パパ(自分)
心の声:(ググろ、ふーん、ここが大塚国際美術館なのね。)
(;๏д๏) ←パパ(自分)
「いや、海外の絵画とか小学生でも楽しめるんですね。」
( ^ ∀ ^)/ ←インテリなパパ友
「ママがキリスト教系の学校出身でその聖書の中でもこの海外の世界観とか物語、美術的な部分も習うようで教えていました。意外にキリスト教系の学校出ていると教養が深まるので良いかもしれないですね。」
(;๏д๏) ←パパ(自分)
「なるほど。」
( ^ ∀ ^)/ ←インテリなパパ友
「海外の人達ってそれぞれの国の宗教を大事にしているのでキリスト教系の学校で聖書とかを習っていると国際交流においても外人への理解も深まるし、議論も出来るようになりますしね。」
(;๏д๏) ←パパ(自分)
「なるほど。」
そう、思えば、私がヨーロッパを旅した時にみた大聖堂や絵画について「すげえなあ」くらいにしか思いませんでした。
しかし、きちんと知識があったり、キリスト教としての背景を理解していればその作品の本質をもっときちんと理解できていたのかもしれません。
また外人と話す際にも理解を深める1つのツールに捉えることも出来ますしね。
私自身、そこらへんが疎く、なるほど、の連続でした。
そういう観点では「キリスト教系学校」ありかもしれません。
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仏教について
仏教には「浄土宗」「浄土真宗」「真言宗」「曹洞宗」「天台宗」「日蓮宗」「臨済宗」というものがあるようです。
(このうち、関東圏の中学校で取り入れている宗派がないものもあります。)ここは皆様、歴史のお勉強ということでぜひ、子供に聞いて見てください。正直、調べても教祖ぐらいしか大きな差が判りませんでしたw
◆仏教
- 浄土宗系の主な学校群は以下
- 男子校
- 芝中学校
- 男子校
- 真言宗系の主な学校群は以下
- 共学校
- 宝仙学園中学校・高等学校
- 共学校
- 曹洞宗系の主な学校群は以下
- 男子校
- 世田谷学園中学校・高等学校
- 女子校
- 駒沢学園女子中学校・高等学校
- 共学校
- 鶴見大学附属中学校・高等学校
- 男子校
- 天台宗系の主な学校群は以下
- 男子校
- 駒込中学校・高等学校
- 男子校
- 日蓮宗系の主な学校群は以下
- 共学校
- 立正大学付属立正中学校・高等学校
- 文教大学付属中学校・高等学校
- 共学校
- 臨済系の主な学校群は以下
- 男子校
- 鎌倉学園中学校・高等学校
- 男子校
いくつか仏教系の中学校について、学校説明会を見に行きましたがそんなに色濃い学校は多くない印象ですが、座禅堂があったり、総本山への1日体験・修行があったり、宗教行事は何らかあります。
礼節や礼儀・作法、そして、精神統一というように穏やかな心を育む印象です。
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無宗教について
我が家の息子は無宗教の学校に通っています。宗教ごとの行事がない分、他の実利あるイベントが設けられている印象です。
無宗教の学校で主に用意されているような独自プログラムについて、以下のようなものがあります。
- 卒業生/OBによる各業界での著名人による講演
- 卒業生/OBがいる各業界の大手企業への見学やワークショップ/ディスカッション
- 国際留学プログラム/語学研修/英語強化実習
- メディカルサイエンスによる実習/研修
- 大学機関と連携した論文作成/共同研究
- 茶道/華道などの日本伝統文化への実習
その学校次第で有意義な取り組みがなされているのが特徴かと思います。
また割と体験学習というのが基本であり、肌で感じさせて将来等を見据えて、勉強以外の面での教育をするイメージに近いと思います。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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