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昨今、本ブログの更新を怠り、Twitterのスペース等、参加していましたw
中学受験を取り巻く保護者の方々の悩みや幼児教育等を直接声で聞く事が出来、面白くブログも良いですがスペースで生の声を聞くことは非常に有意義かもしれません。
さて、本題ですが、今回から新シリーズです。
中学受験で定番となる疑問をテーマにしていきます。
今回は、”中学受験撤退後の高校受験ってムズイ?”をテーマに記載したいと思います。
ウチの息子はちょうど中3で地元の公立中学ではまさに高校受験真っ只中ですのでその状況等も鑑みた見解を示します。またその前後で公立中学から公立高校等へ行かれた先輩方々の話も加味して記載します。
中学受験撤退後の高校受験は、想定以上に苦戦傾向強い
中学受験を途中撤退している方々のご家庭はそもそも本人にやる気がなく、だったら高校受験で頑張れ!や、親の方で疲弊し、子供もそれほど成績が上がらないので、もう高校受験で!というパターンがあると思います。
また中学受験に納得出来ず、高校受験にトライするケースもあると思います。
以下は、傾向としての総論です。
- どんなに頑張っていても、首都圏トップ公立高校に入れる人は公立中学で1割もいない。
- 全体的に高校偏差値の50ー60に滞留する傾向が強い。
- 高校偏差値の50未満は中学受験でいうと日能研の偏差値でいう40未満相当であり、単純に勉強の癖が付いていないレベル。
ではそれぞれ後述していきたいと思いますが、その前にまず、各公立高校の内申と受験の仕組みを振り返ります。
公立中学の仕組みは複雑だが内申に引っ張られてしまう傾向強い
公立高校受験の内申点について都道府県によって抽出の仕方が違います。
以下、ざっくりと首都圏の公立高校の内申と学力検査の割合等を示します。
No | 区分 | 内申比率 | 内申計算詳細 | 試験パターン | 参考文献 |
1 | 東京都 | 7:3が主流 | 実技の4科目は2倍で計算される。 都立高校は3年生の2学期の調査書点(内申点)が評価対象 |
学校によって以下の3パターンに分かれる。 ・英数国が自校作成問題。理社は共通問題の高校 ・英数国がグループ作成問題。理社は共通問題 ・英語が自校作成問題。数国理社は共通問題 |
市進グループ |
2 | 神奈川 | 学校に寄ってまちまちだが、中堅校になるほど内申比率が高まる | 中学2年生の後期(3学期)内申と中学3年生の後期仮(2学期)内申を2倍したものを使用する | 共通 | 湘南ゼミナール 栄光ゼミナール |
3 | 埼玉 | 1(1年):1(2年):2(3年)もしくは、1(1年):1(2年):3(3年)の学校が大半 | 中学1年から3年まで全ての内申となる。 但し、比率は中3が高い傾向で高校によって基準がまちまち |
共通 | 進研ゼミ |
4 | 千葉 | 内申点はKの値によって2倍や半分で計算される高校もある | 中学1年から3年まで全ての内申となる。 但し、比率は中3が高い傾向で高校によって基準がまちまち |
共通 | 進研ゼミ 家庭教師のジャニアス |
もっと分かりやすく目安として言いますと
東京都は中3の成績で主要5教科の合計に他4教科×2倍でオール4なら52点(満点:65点)
ちなみに名門・都立日比谷高校で生徒に必要な内申点は61点…ほぼオール5じゃないと合格が難しい。
神奈川は中2の成績に中3の成績×2倍でオール4なら内申点108点(満点:135点)
横浜翠嵐で必要な内申点数は128点(9科評定平均:4.7)でこちらもほぼオール5でないと厳しい。
千葉は3年間の成績合計でオール4なら108点(満点:135点)。
県立千葉で必要な点数は123点(9科評定平均: 4.5)。こちらでも4以上が求められます。
公立トップ校に合格出来る勇者は主要教科外でもオール5がほぼ必須であることが明確です。
上記から優秀な子でもいわゆる2番手3番手の学校に流れ着く傾向が強いです。
さらに公立高校必須のご家庭の場合、確実に合格できる高校を指定して受けるので、より無難に受ける傾向強く、多くの子は中堅校以下に流れ着く傾向が強いです。
ここから導き出される答えは、内申に引っ張られて、実力値よりも下回る公立高校にいくケースの方が極めて多数派であるということです。
また公立高校だと私立中高一貫校より勉強する風土はありませんので自ずと私立中高一貫校の下位校よりも公立高校の2番手3番手の学校の大学実績が同格だったりします。
そもそも高校受験をチャレンジするということは上記の大前提があるということを理解することが重要だと思います。
首都圏トップ公立高校に入れる人は文武両道の勇者のみ
首都圏のトップ校に合格するには全ての科目でほぼオール5を取らないと厳しいことは前述の内容で理解できたと思います。
つまり、副教科も全て良い成績を取らないと合格にたどり着きません。
次に例え、オール5に近くとも慶應や早稲田付属校に通学される方もいますので結果的に各公立中学単位で見れば、目安として1〜2名程しかトップ校に通われていないというのが一般的な実情のようです。
公立高校のトップ校を目指す場合、お子さんが全てに対応可能な勇者であることが絶対条件になると言えます。
どんなに意識高い系でも高校偏差値の50ー60に滞留する傾向が強い。
公立高校を目指す家庭でトップ校が無理なら2番手、3番手の学校を目指すのは通説でしょう。
なお、内申点等の兼ね合いと何としても公立校という場合、結果的に受験する高校群は偏差値50-60の学校にばらけ出します。
ちなみに高校偏差値の偏差値50ー60の公立高校は、私立中高一貫校の下位校と同じくらいの大学進学実績になりますが、学費が安価だったりしますのでそこまで綺麗な比較はできません。
結局のところ、予備校に通わないと大学入学が叶わない現実もあるのでかかる教育費用では大差がない印象ですので一長一短あると感じます。
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中学受験で定番の疑問シリーズ 〜下位校でも私立中学へ行く意味あるの?〜
高校偏差値の50未満は中学受験でいうと日能研の偏差値でいう40未満相当であり、単純に勉強の癖が付いていないレベル。
高校の偏差値は、様々な人々の偏差になるので、普通に勉強していないいわゆる不良と呼ばれる人々も含まれます。
よって、偏差値50を切るというのはよほどのレベルであるということは言うまでもありません。
そもそも勉強の癖が付いていないことが明らかで周りで聞いてる感じでもそもそも親が学歴等に関心がありません。
(そういう母集団になります。)
当然ながら公立高校の偏差値50を割り出すと大学進学がかなり難しくなります。
なお、美容師になりたい等、専門知識に特化したような職業に就くことも視野に入れて入ればなんら問題ありませんし、朗らかに過ごしている家庭も多いので否定するものではありません。
但し、大学進学を希望している場合は、その可能性が押し下がる選択肢になることが間違いありません。
高校受験は、大学受験を見通すと中学受験よりも難度が上がる
中学受験は過酷と言われますが、高校受験では既にもっと親の言うことも聞かず、内申というよくわからない基準の障壁も増えます。
納得できる高校受験になってる人の方が少ない印象を持っています。
それでも高校受験でいくぜ!という人は全く問題ありませんが中学受験以上に面倒臭い側面が強いのでもし、中学受験撤退を考えている人がいる場合は、この記事で記載されている前提を考慮しつつ、検討頂く方が良いのかなと思います。
ちなみにウチの息子の同世代の公立中学へ進んだ方々の状況を聞くとトップ校への受験は相当にハードル高く、2番手3番手の学校の受験も危ういという方が多く、悩んでいる親が多かったです。
現実は非常にシビアですのできちんと考えて子供をより良い環境に進める方法は何かを考えることが重要と感じました。
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時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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