小学校5年の終わり頃から小学校6年になった際に算数にて、”立体切断”とともに立体の”展開”に関する問題が出てきます。
具体的な問題としては
「以下の図の通り、立方体ABCD-EFGH があるとき、その展開図 あ 〜 こ は、それぞれ A 〜 H のどの頂点となりますか。」といった形式となります。
今回は、前回の立体切断に引き続き、株式会社花まるラボというEdTech分野(EducationTechology)として、知育/教育アプリ等を開発されている会社にて「立体展開」への理解を深めるiOS/Android向けアプリ「究極の立体《展開》」が2020/1/16にリリースされております。
今回、このアプリのモニターをさせて頂く機会がありました。
花まるラボご担当者のご了承を頂き、中学受験生に役立つものなのか、見解も含め当サイトでもご紹介したいと思います。
ちなみにこのアプリそのものの説明については、色々なサイトがやっているので当サイトでは割愛します。
が、一番分かりやすそうな説明動画がありますのでアプリの中身に興味ある方はこちらをお願いします。
前回の究極の立体<切断>に関して、我が家でレビューしてますのでまだ見ていない方は、以下の記事を参照願います。
立体の展開について
そもそも中学受験生で立体切断とともに展開図に関しても小学校5年の終わりから小学校6年に掛けて実施するので中学受験生でも多くの人が最終的に触れる単元になろうかと思います。
なお、以下のサイトの問題をみると分かるのですがほとんど超難関と呼ばれるような中学入試でしか複雑な立体に関連する展開図は出てきません。
よって、通常の立体に関する展開図をきちんと把握出来ていれば多くの方は中学入試において特に支障が出ない単元となります。
究極の立体<展開>アプリのレビュー
究極の立体<展開>アプリについて、モニターしてみました。モニターで参加したメンバーのバックグラウンドは以下の通り。
モニター | バックグラウンド |
我が家の中1の息子 | 鉄緑会指定の超難関中学に在学中。元・サピックス生。 国語/算数/理科/社会は基本的にどれもハイレベルだが、小6当時は特に算数と理科の平均偏差値が高い。 |
我が家の小5の娘 | 日々、憧れる中学を目指して、勉強中。日能研生。 どちらかというと国語と社会が得意で、算数が苦手なスタンダード系女子。 |
で、実際に「究極の立体<展開>アプリ」をインストールして、アプリを使って貰いました。そのレビュー結果について、以下に記載します。息子も娘も普通に100問全てやってました。
このアプリの前半は非常にシンプルな問題で簡単。なお、中学受験の入試と考えると前半のみで十分。後ろの問題は難易度が高過ぎる。
立方体の展開図の問題は、展開された図面の立体イメージを正確に掴むことが出来るか、正確に重なる頂点を見つけることができるかに掛かっている。
このアプリの場合、展開図から画面右側のアイコンから選んで直立イメージを掴めるので立体がイメージ出来ない場合、ありかもしれない。
なお、このアプリは、右側のアイコンを何回か選んで正解を導くことが出来るので、正確に覚えられるのか、パズル感覚ではあるが、中学入試としての重なる頂点を探ることが出来るのか、疑問。
遊び感覚で出来るので楽しい。後ろの問題はほとんど分からない。でもパズル感覚で面白い。
立体展開アプリの後半部位の問題について
このアプリの後半に出てくる問題は中学受験で相当難易度が高い学校で更に限られた学校でしかあまり役に立たない。特に立体の中で一部の立体がくり抜かれたような問題は多くの学校でほとんど出て来ないと思う。
上記は何を言ってるかというと以下のような立体の問題を言っているようです。
- 2014年渋谷教育学園渋谷中-展開図
- 立方体の角から8つの三角すいを引いた問題
- 2019年灘中-展開図
- 大きい正四面体から小さい正四面体を2個引いた問題
上記のような学校を受ける方は良いのかもしれません。
展開図の理解を深めるには・・・
では、どのくらいの理解が多くの人に程良いのか?と我が家で話をしていたところ、
展開図の基礎的な理解を深めるなら、マグフォーマーでやった方が良いと思う。
マグフォーマーとは我が家が低学年の時から遊びで購入した以下の代物です。
確かに思い起こせば、展開図の問題でシンプルな問題についてはマグフォーマーを取り出して展開図を作った上に立体化して確認をしていました。
但し、このマグフォーマーは図形の中で一部の図形がくり抜かれたような図形を表現することは出来ないので、基本的な問題のみ対応が可能というイメージになります。
ここは、メリット/デメリットがあります。ザクッと以下の通り。
究極の立体<展開> | マグフォーマー | |
出来ること | 中学受験の全ての展開図をカバー可 ◎ | 中学受験では基礎的な展開図のみカバー可 ◯ |
理解/浸透 | 相当やりこむことで理解度が上がる △ | 実物をベースに手で掴むことが出来るので理解度は高い ◎ |
場所の依存度 | ロケーションフリー ◎ | 基本的に自宅のみ △ |
価格 | ¥5,000 ◯ | ¥3,980 ◯ |
好みによりますが、息子はマグフォーマー押しではありました。
花まるラボの見解
展開図」問題で、立体の組み合わせで解かなければならない問題はそこまで多くないと思いますが、立体の組み合わせは、「展開図」 問題対策だけを意図したものでなく、立体図形の単元全体に跨がる求積にも役立つ考え方と捉えています 。 また対象としましては、究極の立体シリーズを通して、受験対策としてだけでなく、子ども達が「楽しみながら考え方を身につける」 。というコンセプトを大切にしています
楽しく学ぶという思想は大事なので最初の取っ掛かりとしてこのアプリを活用してみるという使い方は良いかと感じます。
まとめ
今回、究極の立体<展開>のレビューを実施しましたが、個人的にはパズル感覚で知育的に小学校低学年で楽しんで覚える、感覚を掴むならどこでも遊べるこのアプリはありのように感じます。
一方で手に馴染む、簡単な基礎的なイメージを育む場合、マグフォーマーで結構、用が足りてしまう、という印象です。
中学受験の展開図と問題文を用いてクイズ形式とし、間違えた場合にちょっとずつ立体が組み上がってくるようなアプリだと「なるほど!」と理解が進むとともに中学受験においても即効性が高い学びになるような気がしました。
アプリそのものの描写や表現は難しいですが小学校高学年を対象とした場合、中学受験により密着した上記のような「究極の立体<展開Ⅱ>」を開発頂くとより良いのかもしれません。(花まるラボの方々はご検討頂けると有り難いです。)
ぜひ、参考まで。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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