前回、知っておくべき事柄について、記載しました。
今回は我が家の周りの「ワーママさんの塾事情」という事で他ワーママさんの塾選定や塾にまつわる事柄をテーマに記載します。
昨今、共働きが非常に多く、そして我が家の周りにもワーママで中学受験に挑んでいるご家庭が結構いらっしゃいます。そこで今回はワーキングママのご家庭の中学受験について息子/娘の世代の方々や我が家の周りの事例等をみて思う事も多いのでワーキングママのご家庭にスポットライトを当てて議論したいと思います。
※我が家のママは専業主婦なのですが、よく我が家の周りにいるワーキングママさんの愚痴や相談などをママ友として聞いてたりするのでその話からの考察/見解として記載します。
ワーキングママと中学受験について、共働きご家庭向けとなっています。他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
共働き家庭の塾選びは、お弁当持参の有無がポイント。
本来の塾選びは実績や近所など色々な考え方で決めます。
ワーキングママの場合、一番気にされていたポイントはお弁当を持たせる必要があるのかどうかでした。
そりゃ、そうですよね。
ワーキングママの場合、朝から仕事に行くので弁当を持たせるのって非常にハードルが高い。
なので、出来る限り、お弁当を用意しなくて良い塾ってないのかな?と言う思想で塾を探される方もいらっしゃいます。
我が家の周りのワーママさんは例外なくそこを気にされていました。
とはいえ、基本的にお弁当が必要な塾が多く、弁当だけ考えるとSapixが楽なのですが、皆様、ご存知の通り、弁当以外の対応がSapixは大変なので良し悪しがあります。
以下に簡単にお弁当のことや各塾の特長に関して表に纏めて記載してみました。
Sapix | 日能研 | 四谷大塚 | 早稲田アカデミー | |
弁当の必要性 | 基本なし。 但し、小6年の夏・冬の講習、 SS特訓においては弁当持参 | 小5は、軽食での弁当持参。 小6は、弁当持参。 (週3回~4回の弁当用意) | 小5は、軽食での弁当持参。 小6は、弁当持参。 (週3回~4回の弁当用意) | 小4以上はお弁当持参。 (週2回~3回の弁当用意) |
特長 | 復習主義。家でも家庭教師でも個別でも良いのでしっかり復習しないと脱落。 クラス分けは校舎ごと。 事務の方もしっかりしている。 サピックス小学部の特徴と費用、塾活用ポイント(2019年度版) | 復習主義。ただ分からないところは先生が教える構えはある。 クラス分けは校舎ごと。事務の方もしっかりしている。 日能研の特徴と費用、塾活用ポイント(2019年度版) | 予習主義。テキストは抜群に評価高い。 クラス分けは全体基準で統一されており、校舎でもクラスにより人数差が毎回ある。 事務方のマナーが悪い校舎があり、要注意。 四谷大塚の特徴と費用、塾活用ポイント(2019年度版) | 情熱密着型。四谷大塚準拠塾であり独自テキストも併用。 クラス分けは校舎ごと。 早稲田アカデミーの特徴と費用、塾活用ポイント(2019年度版) |
我が家の周りのワーママさんは結局のところ、上記の4つの塾でそれぞれいらっしゃいます。
じじ・ばば連携しているワーママ家庭がSapix、四谷大塚、早稲田アカデミー。自力でやられているワーママご家庭は日能研でした。
ただ、これは地域柄で校舎が近くにある・ないもあるので、ワーママさん向けの塾はココだ!とは言えません。
この章で言いたいところは、弁当作りをどう対処するか?ということです。
ただ、コレへの解決策は1つしかありません。
皆の味方、コンビニです。
我が家の娘の日能研にはコンビニ購入でサンドウィッチ、おにぎり、時にはトンカツ弁当という強者も居ます。
最近はコンビニの弁当は美味しいものが多いので昔程、ダークな印象はないかと思います。
なお、もうちょっとワーキングママに指折りな情報としてアドバイスすると、
塾の近くにコンビニがあるかどうか、塾を決める前にチェックした方が良いです。
自分の家の近くのコンビニで買って持ってくのは簡単なんですが、子供にきちんと買うんだよ、と任せると得てして自宅近くにコンビニがあっても買い忘れます。。
ですが、塾の近くにコンビニがあれば、塾の手前で「買わなきゃ!」って気づくようです。
そのため、例えば、塾の目の前にコンビニがあるような校舎は良いと思います。
ちょっと思うことは塾側がサイドビジネスとして、弁当サービスとかやると共働き家族を取り込む他社差別化ポイントになりますし、主婦も毎回弁当作るの大変なので弁当サービスがあれば加入するご家庭は多いように思います。
ただ、塾側としては弁当は衛生面の問題や教室内の食べカスの処理など別の対応も必要になるので勉強する時間が少なくなってしまうデメリットもあるのでニーズがあっても踏み込んでオプションサービス化しないということなのかもしれません。
今の時代、このサービスがあったらワーママに刺さると思うので塾関係者はぜひ一考頂きたいところですね。
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行き帰りのケアをどうすべきか?
自宅から塾が歩いて通える距離の場合は良いのですが、電車やバスを利用して塾へ通う場合、特に娘だと心配してしまう親は多いと思います。
結構、我が家の周りのワーママ家庭ではじじ・ばばが送迎しているパターンが多かったです。
なお、近くにじじ・ばばがいないワーママ家庭だとこれはどうしようもないので電車で行ってもらうの1択にはなってしまいます。
ちなみに日能研の場合、日能研パスサイン(略してエヌ・パスというようです。)という仕組みで子供が校舎に着いた時、授業が終わって出る時に登録しているキャリアメールもしくはeメールにタイムリーにメールが飛びます。
これ結構、便利でいつ着いたとか、いつ校舎を出たとかが分かります。
サボってたら、メール来ないという事でいろんな意味で良い機能だなと思ってます。
Sapixでは上記のようなものは提供されなかったので結構新鮮でした。
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中学受験に向けたオヤジ学 〜環境編〜
共働き家庭の塾の復習は、じじ・ばば連携か個別塾併用がポピュラー
塾に行かせれば、あとは塾任せで大丈夫なのでは?という概念があると思います。
実際には、それは理想であり、現実は厳しいものです。
塾単独で復習等の学習面で親にも頼らず、それで良い超難関中学に合格できる子はそもそも自律して自分で勉強でき、頭も良い類稀なる才能を持つ極小の民族になります。
あなたのお子さんがこの民族だったらラッキーです。
(少なくとも我が家の周りでこう言う神童は見たことがありません。)
基本的に小学生は言ったことを自分で復習できる子供はほぼ居ないため、塾だけ行っていると分からない問題はほぼそのまま分からないままになるのが多数派の一般民になります。
そこで発動されるワーママ家庭での救済の仕方で、最もポピュラーなのがじじ・ばば連携か個別指導塾の併用ということになります。
じじ・ばば連携に加え、個別指導塾併用のパターンもあるので、ここは掛け算のパターンも当然存在します。
ワーママ家庭でこの手当をするかしないかで良い悪いに関係なく、事実ベースでいうと子供の偏差値はだいぶ変わります。
ただ、最近、私自身思うところがあります。
我が家の周りでワーママ家庭で上記の手当は一切せず、結局、中堅(日能研でいう偏差値45ー50)の私立中学に入学されたのですが、そこで自立して頑張れば良いでしょう、という考え方。
ワーママ家庭としてはその子に合うより良い環境だったら偏差値にとらわれておらず、良いと思う学校に入学出来た。
入学後の努力で大学進学まで頑張れば良いということでした。
ご両親とも有名な企業に勤められており、頭の良いご家庭と思うのでその子供自身が頭が悪いと全く思いません。
今回のこの結果は子供自身が勉強の仕方が今ひとつ分からず、子供単独で頑張った結果であり、私立中学に入って勉強の仕方をきちんと自分で体得できれば本当に伸びて行くように感じます。
このご家庭の場合は、中学受験のタイミングで自立してやる訓練をしてやらないと中学入って自分でやれるのかい?!という論理で中学受験を進められたと思いますが非常に軸のある判断とは感じます。
別のワーママ家庭は行き帰りはじじ・ばばで復習面は個別指導塾に入れてました。
とにかくキャッシュアウトが激しかったみたいですが、お子さんも非常に優秀で勤勉なタイプだったため、それが実って慶応義塾大学附属の中学に無事、合格されていました。
この事例の場合、確かにお金も非常に掛けて勝負を打った感じですが、お子さんがコツコツやる超真面目タイプであったこともあり、サボることもなく、突き進んだと思います。
お子さんの性格によっては個別指導塾へ突っ込んでも成績上がらないケースもざらにありますから同じように投資して上手く行くかは分かりません。
1つ言えるのは真面目なタイプの場合、個別指導塾は良いのかもしれません。
やんちゃな子は個別指導塾でもなかなか成績は引きあがらないようですので注意が必要、ここはワーママ家庭だろうが専業主婦のご家庭だろうが、性格的な問題と思います。
その場合は親がきちんと見てあげないと厳しいように思います。
まさに上記のようなやんちゃな子供を持つ別のワーママ家庭は、ママが薬剤師であるご家庭だったため、小6になったら普通に会社を辞めて家庭教師ばりに教えたり、勉強の管理を強化し、難関中学(日能研でいう偏差値55ー59)に入学されました。
但し、本当は、もっと上位の超難関中学を目指していたので惜敗であり、もっと早く会社退職して対応しておけば良かったなんていうことも朗らかに言ってました。
このご家庭の場合、まだもう1人、妹さんがいるので暫くワーママ辞めて中学受験シフトするようです。
(それ終わったら、薬剤師の仕事に再度、転職復帰するようです。)
1点、以下、付け加えます。
小4で2回/週、小5で3回/週、小6で4回/週(土・日の特訓やテスト含む)という感じで通塾するのが一般的で先にあげた4つの塾でも上記の通塾頻度に大きな差はないかと思います。
土日にワーママご家庭ががっつり復習するというのはありなんですが、正直、全く復習が追いつかない状態に陥ります。
土日にがっつり復習を見ることを前提とした上で上記の取り組みを実施する必要性が出てくるという理解が正しいかと思います。
昨日の記事にも書きましたが、中学受験のGoal設定をどこにするのか?それによってはこのアプローチが結構変わってくると思いますのでよくご家庭で会話された方が良いと思います。
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時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
コメント
日能研は、教室によっては、弁当サービスありますよ。
そんなサービスやってる教室あるんですね。ありですね。