今回は日能研に通ってる人には馴染みのあるMY NICHINOKENと呼ばれる専用Webをテーマに記載したいと思います。
我が家では、サピックスでもこのような専用Webを使っており、差分を感じました。
ちなみにサピックスは2019年、日能研では2021年が最終利用年度になります。
ここで取り上げている内容で異なる部分や改善が既に施されている場合は、アップデートがあったという事になりますので予めご了承お願いします。
中学受験を検討している方々の中で日能研について詳しく知りたい!と思っている方も多いと思います。
私も様々な日能研のブログを見ましたが情報がちょっと分散して書いてあったり、受験ブログなのでそのご家庭の子供の話と混ざっていて詳細が今ひとつ解らないというケースがあろうかと思います。(少なくとも私はそう思いました。)
そこで当サイトでは我が家の娘が小4から小6まで日能研でお世話になり、中学受験を終えたという事で日能研に関して事実をベースに独自の視点も交えながら切り込みたいと思います。
ちなみに我が家は首都圏の本部系と呼ばれる日能研に通ってましたのでその前提となります。
*関西圏やその他の校舎と異なる部分もあるかもしれませんが、我が家にて見える日能研について語らせて頂きます。
*日能研の他校舎で異なる点ありましたら、注釈等加えて正確な情報を適宜、書き足そうと思いますので必要に応じて、ご指摘お願いします。
- MY NICHINOKENの良い点は圧倒的な情報量
- 模試等のテスト結果/学校説明会等の申し込みは、まあ普通だけど改善余地あり
- 各中学の過去の問題/解答が掲載され、過去問を買う前にチェックできる
- その年の入試シーズンでは入試問題とそのまま塾の先生にて手書きの解答(pdf)集が急遽準備されるのは心強い
- 私立中学の詳細情報(過去6年間の日能研での偏差値での合格率推移、大学の合格実績など)が閲覧でき、参考になる
- 校舎からの連絡や日能研本部からの連絡がメール連動して掲載れるのは便利
- 総じて情報が盛りだくさんで申し分はないが、ユーザビリティが低く、昨今のトレンドを掴んでいないWeb仕様に疑問あり
- 時事ニュースの習得/強化に向けて
MY NICHINOKENの良い点は圧倒的な情報量
MY NICHINOKENは、日能研に通う中学受験生とその保護者向けに以下の情報を掲載しています。
- 模試等のテスト結果/学校説明会等の申し込み
- 各中学の過去の問題/解答
- その年の入試シーズンでは入試問題とそのまま塾の先生にて手書きの解答(pdf)集
- 私立中学の詳細情報(過去6年間の日能研での偏差値での合格率推移、大学の合格実績など)
- 校舎からの連絡や日能研本部からの連絡
サピックスですと上記の問題/解答絡みは一切ないので日能研の方が情報量は豊富です。
一方でサピックスはスマートフォン向けのサイト最適がしっかりしていて、スマホのみで完全完結できます。
日能研の場合はパソコンで閲覧することを前提とした一昔前の作りになっており(スマートフォンへの最適化が甘く)、また情報量も多いのでUI画面がかなり判り難いという難点を感じます。
私が日能研の情報システム部門にいたら、UXの観点で大幅刷新したいところです。情報量が多くても辿り着けない/フルに活用できない親が多いように思います。
ではMY NICHINOKENに関して述べていきます。
模試等のテスト結果/学校説明会等の申し込みは、まあ普通だけど改善余地あり
模試等のテスト結果について、基本的に4科、3科、2科の順位しか出ません。本当でれば、各科目の順位が欲しいところ。
(サピックスは、常時、各科目の偏差値や順位等が日能研以上に明確に出るので見やすいです。)
とはいえ、まあ、成績としての最低限の情報は確認できるのでストレスは少ないかと思いますが、もっと各教科の立ち位置等が分かるようにしたり、学校別試験での結果が判り難かったりするのでそこの改善は試験そのもの含め実施された方が良いと思います。
ここは関連記事に記載している通り、テストのあり方や、その結果の見せ方をぜひ、日能研関係者は改善頂いた方が良いと感じます。
次に学校説明会等の申し込みは特にMY NICHINOKENを経由せずに最寄りの校舎からも申し込めたりしますのでそこまで良いも悪いもないかな、と思います。
ちなみに日能研主催の学校説明会は、どこかの校舎に1クラス程度に親が詰め込められ、実施します。
なかなかこぢんまりしてますが、そこに有名な中学の校長や先生等が3名ほど来られたりしますので質問等は割とし易いし、資料も見易いかと思います。
(サピックスはその主催する学校側の体育館や講堂を活用し、1000人規模で人が集まるのでかなりイベント感があります。)
[関連記事]
戦略157)日能研について語る 〜理解を深める編〜
各中学の過去の問題/解答が掲載され、過去問を買う前にチェックできる
小学校6年生限定で各中学の入試過去問題とその解答を閲覧できます。
ここは最強でサピックスにはない機能です。
最終的に学校選定等の中で入試問題は、その学校が来て欲しい生徒の特徴を捉えた問題となっているのでその相性等を事前に確認する上では非常に良い機能だと思います。
なお、小学校4年、5年では見えない機能なので注意が必要です。
その年の入試シーズンでは入試問題とそのまま塾の先生にて手書きの解答(pdf)集が急遽準備されるのは心強い
入試時期になるとMY NICHINOKENに突如として、特設サイトのリンクが張られます。
そこでその年の入試シーズンでは入試問題とそのまま塾の先生にて解いた手書きの解答(pdf)集が刻々とUpされていきます。
複数日程の受験を検討している方は、入試問題を振り返り、どこで間違えたのかを確認することもでき、その入試期間に同じ間違い(解き方として)が起こらないような修正も出来ると思います。
中堅校など複数日程の受験を実施予定の方は着目した方が良い機能かと思います。
[関連記事]
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私立中学の詳細情報(過去6年間の日能研での偏差値での合格率推移、大学の合格実績など)が閲覧でき、参考になる
こちらもサピックスにはない機能です。(サピックスは、超難関校のみ冊子で配布される)
特徴は以下です。
- 過去6年間で日能研の偏差値でどの偏差値帯の子がどのくらい合格してるか判る。
- 各中学の過去6年間の日能研偏差値の推移と志望者数の推移が判るので学力面での将来イメージが湧く。
- 合格Hotlineという受験経験した最新の入試情報としての口コミ情報が載っている。
空いてる時間に見るとなるほど、と参考になる情報が多いです。が、UIがイケてないのでここの機能を知ってる人がどれだけいるか?という疑問はあります。
*日能研側の情報システム部門は、もっとしっかりスマホシフトして検討した方が良いです。
平成時代のクライアントサーバ型のUI画面がベースになっているようで作りが古い為、UIがダメなことは明確です。
校舎からの連絡や日能研本部からの連絡がメール連動して掲載れるのは便利
校舎からの連絡や本部への連絡がMY NICHINOKENでも掲載され、同時にメールで連絡も来ます。
サピックスでも似たような機能はありますが、地味に役立ち機能かと思います。
総じて情報が盛りだくさんで申し分はないが、ユーザビリティが低く、昨今のトレンドを掴んでいないWeb仕様に疑問あり
日能研はサピックスと比較してもかなり有用な情報が詰まっており、きちんと理解できると相当に助かる情報が多いと感じます。
一方で、スマホファーストと呼ばれて、久しいこの時代にスマホを前提とした画面仕様になっていなかったり、昔ながらのクラサバ時代のUI画面を継承している印象で日能研の情報システム部門は相当に古めかしい印象を受けました。
開発ベンダーや情報システム部門の上位層を刷新することで見違えるほど、良いWebにはなると感じますし、それによって、日能研生に必要なタイミングで必要な情報をもっと手軽に提供できるようになると思います。
ぜひ、日能研の開発関係者は本気で考えた方が良いと思います。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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