前回同様に大学を軸にその付属中学に関して論じて行きたいと思います。
今回は、GMARCHのRである立教大学の付属校に関して記載します。
(ちなみにアイキャッチ画像は、立教にちなんで陸橋のフリー素材をチョイスしましたw)
昨今、付属校の人気が激増中という事で過去にも以下の記事の通り、深掘っていました。
- 付属校の光と陰 ~学校PR編~
- 付属校の光と陰 ~構造的な問題編~
- 付属校の光と陰 ~親の思い編~
- 付属校の光と陰 ~卒業後(One of Them)編~
- 付属校を真剣に考える 〜偏差値50未満編〜
- 付属校を真剣に考える 〜偏差値50以上編〜
- 付属校を真剣に考える 〜充実編〜
- 付属校を真剣に考える 〜悲劇のシナリオ編〜
尚、Twitterで付属校に関して呼びかけたところ、反響や興味度/進学希望者が高かった学校群であるGMARCHを始めとして付属校に関して希望者が多くいらっしゃったことから学校ごとに徹底分析していこうと思います。
色々な参考文献や我が家の周りの情報を元に記載していますので、細部に関して認識と異なる部分があるかもしれませんが、その際はぜひ、ご指摘お願いします。
*画像は各学校から抜粋させて頂いています。
付属校を徹底分析に関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
立教大学付属は4校
立教大学の付属校で中学入試においては以下の4校となっています。
種別 | 付属校名称 | 偏差値 (日能研基準) |
場所 | 備考 | |
男子 | 女子 | ||||
男子校 | 立教池袋中学校・高等学校 | 60 | – | 東京都豊島区 | 高校入試有 |
男子校 | 立教新座中学校・高等学校 | 58 | – | 埼玉県新座市 | 高校入試有 |
女子校 | 立教女学院 | – | 58 | 東京都杉並区 |
高校入試なし |
女子校 | 香蘭女学校 | – | 57 | 東京都品川区 |
高校入試なし |
男子校と女子校がそれぞれ2校あるものの、それぞれの立地が離れています。
また立教新座は1月の受験が出来るので通学圏の方で付属校に行きたい方は集まってくる可能性が高い学校かもしれません。
立教池袋は直系の付属校
学校法人立教学院が運営する直系の附属校になります。
日本の中等教育を提供する男子ミッション・スクールとしては最も古いようです。
1896(明治29)年 | 立教中学校のはじまり 立教学校を廃し、立教尋常中学校、立教専修学校を設置 |
1899(明治32)年 | 中学校令改正により、立教尋常中学校を立教中学校とする |
また、他の立教付属と異なり、小中高大一貫教育を提供する私立男子学校となります。
制服はブレザー。立地は池袋
制服は以下の通りで、ブレザーとなっています。
立地としては、東京都豊島区に位置し、池袋駅より徒歩約10分となっています。
立教大学のキャンパスにほど近い位置にあります。
教育環境として小・中・高で生徒募集あるものの割と小柄
初等部85名、中学入試組が70名、高校組が10名で初等部と中学入試組がほぼ同等の人数構成であり、高校での入学は非常に狭き門と言えるかと思います。
項目 | 結論 | 備考 |
クラス | 学年4組で1組当たり38名前後の計155名 | 高校で約10名募集 |
立教大学への内部進学は90%程度
例年、約90%は立教大学へ進学します。
以下が条件になりますが、比較的ハードルは低そうです。
- 高等学校が定める卒業に必要な単位を修得していること。
- 学校生活上の状況が良好であること。
- 立教大学への進学を希望し、勉学の意思を明確にもっていること。
- 卒業研究論文を提出し、認定されること。
- 英語について一定の能力を習得していること。(英検2級程度)
- 高等学校長宛に自己推薦レポートを提出し、認定されること。
学部・学科の決定方法は、高校3年間の学業成績と卒業研究論文、自己推薦の各評価をポイント化して、その合計で推薦順位を決め、その順位の上位者から自分の希望の学部・学科を選ぶことができるというお決まりのパターンです。
ただし、それぞれ学部・学科には推薦の人数枠があり、その枠を越えた場合は第2・第3志望の学部・学科に決定となるようです。
外部受験は少ない
推薦権を保持したままでの受験は出来ません。
他大学への受験を行う場合、退路を立って勝負する必要があります。
よって、抜群に成績が良くより上位の早慶・国立大学、理工・工学部、医学部等を目指すというようなケース、もしくは、成績が基準を満たせないというケースが外部受験される傾向のようです。
立教新座は池袋からの分家校
学校法人立教学院が運営する直系の附属校になります。
立教池袋中学を祖とし、そこから分家し、創立。
なお、立教新座に入学金を納めた後に立教池袋に合格した場合で立教池袋に入学する場合は、その入学金を立教池袋中学の入学金として扱うことが出来るようです。
正確にはそれぞれのホームページを参照お願いします。
1960(昭和35)年 | 高等学校、新座に移転。寄宿舎「東寮」落成 |
2000(平成12)年 | 立教中学校は「立教池袋中学校」と改称し「立教池袋高等学校」を併設。立教高等学校は「立教新座高等学校」と改称し「立教新座中学校」を併設 |
制服はブレザー。立地は埼玉
制服は以下の通りで、ブレザーとなっています。
立地としては、埼玉県新座市に位置し、東武東上線「志木」駅から徒歩約15分、
もしくはJR武蔵野線「新座」駅から徒歩約25分です。スクールバスも出ています。
教育環境は小・中・高と生徒募集されている
初等部68名、中学入試組が140名、高校組が80名で中学入試組が一番の多数派になるので過ごし易いと思います。
項目 | 結論 | 備考 |
クラス | 学年6組で1組当たり35名前後の計208名 | 高校で約80名募集 |
立教大学への内部進学は60%以上
例年、約60%以上が立教大学へ進学します。とはいえ、希望者の99%は例年内部進学出来るということです。
以下が条件になりますが、比較的ハードルは低そうです。
- 卒業研究論文を提出し、認定されること
- 英語についての一定の能力が認定されること
- 国語についての一定の能力が認定されること
- その他の科目の能力が認定されること
- 学校生活上の状況が良好であること(出欠状況等)
- 立教大学への進学を希望し、勉学の意志を明確にもっていること
- 自己推薦項目で一定のポイントを取得していること
- 高校が定める卒業に必要な単位を修得していること
基本的に立教池袋と同じ学校法人で運営されているのでその内部進学ポリシーはほぼ相違ないです。
学部・学科も成績順に決まって行くようです。
外部受験は少ない
推薦権を保持したままでの受験は出来ません。
他大学への受験を行う場合、退路を立って勝負する必要があります。
よって、抜群に成績が良くより上位の早慶・国立大学、理工・工学部、医学部等を目指すというようなケース、もしくは、成績が基準を満たせないというケースが外部受験される傾向のようです。
立教女学院は完全中高一貫校
学校法人立教女学院が運営する立教大学の係属付属校となります。小学校も併設しています。
1877年 | 東京都文京区湯島に立教女学校を設立する。 |
1930年 | J・V・W・バーガミニーによる設計で新校舎(現在の高等学校校舎)が完成。 |
1947年 | 学制改革により学校法人立教女学院を設立し、小学校、中学校を併設。 |
1999年 | 高等学校からの生徒募集を停止。 |
2001年 | 中学校新校舎完成。 |
制服は自由。立地は市街地
驚く事に制服はありません。一定のルール(スカートなど)はあるようですが、基本的に自由。
以下に1日の様子の中で生徒の格好が見れます。
立地としては、東京都杉並区に位置し、京王井の頭線・三鷹台駅から徒歩約1分という好立地となっています。
教育環境は完全中高一貫
初等部68名、中学入試組が130名、中学入試組が一番の多数派になるので過ごし易いと思います。
項目 | 結論 | 備考 |
クラス | 学年5組で1組当たり40名前後の計198名 |
立教大学への内部進学は約55%以上
例年、約55%以上が立教大学へ進学します。
- 卒業条件及び一定の成績基準を満たすこと
- 卒業論文を提出し、認定されること
- 英語について一定の基準に達すること(英検2級程度)
- 推薦されるにふさわしい生活をしていること
- 立教大学各学部・学科への進学の意志が明確で強固なこと
- 立教女学院高等学校長が責任を持って推薦できる、と判断されること
意外に立教大学への内部進学が少ない印象です。
外部受験はそこそこにいる
推薦権を保持したままでの受験は出来ません。
他大学への受験を行う場合、退路を立って勝負する必要があります。
よって、抜群に成績が良くより上位の早慶・国立大学、理工・工学部、医学部等を目指すというようなケース、もしくは、成績が基準を満たせないというケースが外部受験される傾向のようです。
香蘭は古豪であり係属付属校
学校法人香蘭女学校が運営する係属付属校になります。
1888年(明治21年) | 麻布区永坂1番地に開校 |
1941年(昭和16年) | 現校地である荏原区平塚7丁目1046番地(現:旗の台。実業家伊藤幸次郎邸宅跡)に移転 |
制服はブレザー。立地としては市街地
制服は以下の通りで、ブレザーとなっています。
立地としては、東京都品川区に位置し、旗の台駅から徒歩約5分という好立地となっています。
教育環境は完全中高一貫校
中学受験組のみで構成され、1学年が176 名程度。全4クラスで1クラス当たり44名前後となります。
立教大学への内部進学は約半数
約半数が立教大学に進学します。
内部進学基準として、成績評定が10段階で7.5以上が最低ラインとして必要のようです。
外部進学も活発
推薦権を保持したままでの受験は出来ません。
他大学への受験を行う場合、退路を立って勝負する必要があります。
よって、抜群に成績が良くより上位の早慶・国立大学、理工・工学部、医学部等を目指すというようなケース、もしくは、成績が基準を満たせないというケースが外部受験される傾向のようです。
立教大学はスマートなエリート
立教大学は、GMARCHのRにあたる難関私立大学として有名。
特に青学に次いで他大学群よりもオシャレでイケてる印象の強いブランド力がある大学だと思います。
語学力が高く、スマートといったイメージも強い大学だと思います。
学部学科は文系が充実
文系については、他を凌駕するほど、多種多様で特殊と言える学部学科も保有しており、ほぼほぼやりたい事柄を包含することが出来る学部学科を保有していると思います。
一方で理系の場合、理学部しかないことから理工学部・工学部などの工学系、医学部・薬学部など医療系に進みたい場合は、外部受験を意識する必要があります。
- 文学部
- キリスト教学科
- 文学科
- 史学科
- 教育学科
- 異文化コミュニケーション学部
- 異文化コミュニケーション学科
- 経済学部
- 経済学科
- 経済政策学科
- 会計ファイナンス学科
- 経営学部
- 経営学科
- 国際経営学科
- 理学部
- 数学科
- 物理学科
- 化学科
- 生命理学科
- 社会学部
- 社会学科
- 現代文化学科
- メディア社会学科
- 法学部
- 法学科
- 国際ビジネス法学科
- 政治学科
- 観光学部
- 観光学科
- 交流文化学科
- コミュニティ福祉学部
- 福祉学科
- コミュニティ政策学科
- スポーツウエルネス学科
- 現代心理学部
- 心理学科
- 映像身体学科
就職先は大手企業が中心
文系の学部の多様性が理由かどうかは分かりませんが、名だたる大手企業も多く、本人次第で色々な道は開ける環境と言えるかと思います。
男子は立教大付属はお勧め。女子は他大学も視野に入れる必要あり。
立教の直系の付属校(立教池袋、立教新座)については、基本的に希望すれば、高確率で立教大学に進学出来ること、偏差値としてもそれが確約されていると考えるとリーズナブルかな、と感じます。
一方で係属の付属校(立教女学院、香蘭)について立教大学への進学が約半数となることから今ひとつ、お得感がないかな、と思います。
特に香蘭については、2016年の中学受験の日能研での偏差値では、46もしくは48という数字でしたが、ここ3年であれよ、あれよと偏差値が高騰し、お得感が薄れてしまったように感じます。
但し、古き良き古豪の学校ですので立教大学への進学を主軸に考えなければ、それほど気にはならないかと思います。
係属の女子校を志望する場合、立教以外のより良い学校を目指して勉強されることが重要のように考えます。
自宅での事前学習の強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、幼児(年少・年中・年長)、小学校の低学年の方向けの話です。
本来であればこちらに記載の通り、我が家では公文を実施していたのでそれを押したいのですが
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習が非常に重要になります。
一方で我が家の子供達の同世代で勉強の出来る塾友にて結構な確率で事前学習で活用していた通信教育がありました。
中学受験を目指している塾通い前の幼児、及び、小学校低学年のご家庭に対して、
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習可能なZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座をお勧めさせて頂きます。
ちなみに中学受験を目指す際、何か事前学習をさせておくことはより上位の学校に行きたい場合、必要な事柄だと思います。
事前学習においてはこの記事にて塾の上位者の利用していた学習教材・方法を載せてますが
その中でもZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座は押せます。
資料請求に関しては当然ながら完全無償ですので一度、 資料請求の上、検討して頂くことをご提案します。
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