今回は、国際教育に力を入れている2校について触れます。
国際教育とはダイバーシティ(多様性)です。
英仏の複言語教育を推進している昭和35年に創立し既に60年の歴史があり小学校も併設しているカリタス女子中学と中3時に海外ホームステイを必須としている大正3年に創立し既に100年以上の歴史がある神奈川学園中学について記載します。
*カリタス女子中学は小学校も併設しており、2019年5月に忌まわしい事件がありましたが少なくとも文化祭では女子校の中でもかなり活気溢れる印象でした。
ちなみに多くの方は高い目標を持ってより良い偏差値の学校の中から選ぶと思います。
「プランB」とは、本来の計画や作戦(プランA)がうまくいかなかった場合のためのバックアップとしてあらかじめ用意された2つ目のプラン。
アメリカでは「次善策、次の手」という意味の慣用句として用いられています。
恐らくこの学校群はプランBとして受験される方も多いかと思います。
女子校vsシリーズに関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
カリタス、神奈川学園の特長
▼カリタス
キリスト教カトリック会派です。
が、それほど宗教色が強い印象は持ちませんでした。
なお、おもてなしの精神が行き届いているようで文化祭でもその様子は伺えました、加えてOB主催のお店があったり(第XX回生のお店と横断幕あり)、部活についてフットサルにて在校生と先輩らしきOBと試合をしていたりとOBとつながりの深い学校というのが判ります。
キリスト教系という事で英語に力を入れていますが、同じくらいフランス語にも力を入れています。(複言語教育を推進)中学から第二外国語としてフランス語を授業内で習います。高2の時点でフランス語、英語のいずれかを専攻するよう選択するようです。文化祭ではハーフの生徒が多かった印象です。
授業は教科ごとにその教科の教室に生徒が移動する「教科センター方式」と呼ばれる方式を採用しています。
- メリットは、全学年が同じ教科の教室を利用するので学年が上がるごとにどういうことを学んでいくのかが、教室内に張り出している紙等でも想像できるようです。また教科ごとに教室を移動するので良い意味でのリフレッシュがされるそうです。
- デメリットは、休み時間の間に教室移動をする必要があり、手間も多いということです。ホームベースと呼ばれるHR用の教室に一度戻って教科書を他の教科のものに持ち替えて移動という感じです。
- 英語の授業については、アドバンストクラスと普通クラスが存在し、学年の成績で両クラスを行き来するようです。なお、授業進度は同じものの、その深度(単元の深さ)が異なっているようです。
当然ながらアドバンストクラスの方が高度な深さ/単語数を多くこなすようです。
授業の様子含め動画がUpされていましたので以下、参考まで。
制服について、写真を見るとどうなの?と思いましたが、現地で見てみると生地も良いものっぽく、個人的にはここの学校が一番イケてると私は思いました。
現物を見に行った方が良いです。写真と印象がかなり違いました。
▼神奈川学園
無宗教であり、”Kanagawa プロジェクト”という一人ひとりが自らの夢を見つけるために「社会」と「国際舞台」に出ていくプログラムが用意されています。
また国際教育にも力を入れています。担任が2人体制なのも魅力的です。
- 中学1年のテーマは「平和」、中学2年は「環境」、中学3年は「多文化共生(多様な価値観を大切にする)」、高校1年は「日本の課題(国内フィールドワーク)」高校2年は「探求」ということで各学年でテーマに沿った体験型学習をしていきます。
- 国際教育は、毎年英語に関する体験型学習を用意しており、特に中2、中3、高1の研修は必須です。
中3ではニュージーランド/オーストラリアに1週間のホームステイが義務付けられています。
制服については、割とスタンダードかな、と思いますが我が家の娘としては中学がセーラー服で高校でブレザーになるので嫌だと・・・。うーん、ブレザーでも良いじゃん。。。
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カリタス、神奈川学園の立地/校庭/設備について
▼カリタス女子
学校そのものは驚く程、綺麗です。
以下、学校紹介の動画が公式にありますのでぜひ見てみてください。
またキャンパス紹介に設備の説明がありますが、食堂以外全て揃っています。設備面でいうとほぼ100点満点に近いほど良い環境という印象です。
カリタス女子は、川崎市のJR登戸駅からバスが出ています。JR中野島駅からも歩いて10分程度です。
▼神奈川学園
カリタスほど綺麗ではないですが設備面では負けていません。同じように食堂以外は全て揃ってます。
あと立地としてJR横浜駅から徒歩10分程度なので、交通アクセスは良い方だと思います。
カリタス、神奈川学園の部活について
どちらの学校も女子校なので激しくはなさそうです。
▼カリタス
クラブ活動という形で部活がなされています。そこそこに活発という印象です。
▼神奈川学園
部活における入部率は、全校で概ね80%程度で「平日は少なくとも2日間は休み、土日もどちらかは休む」のが原則のようです。
カリタス、神奈川学園の先輩について
どちらも芸能関係の方々を主に輩出しています。
▼カリタス女子
芸能関係が多いようです。
- 紺野美沙子(中学校まで)
- 桜井玲香(高校3年で転学)
- 宮田愛萌
- 堀田茜
- 川村綾
▼神奈川学園
芸能関係が多いようです。
- 山本安英 – 女優
- 余貴美子 – 女優
- 五大路子 – 女優
- 野村道子 – 声優
- 山崎美貴 – 女優
- 遥くらら – 女優
- 白河理子 – タレント、コラムニスト
カリタス、神奈川学園に関する所感
両校は偏差値上、ややカリタス女子が上位に位置しますが出口となる大学実績はほぼ変わりません。
英語教育を推進したいご家庭は両校ともに良いのでは?と思います。
▼カリタス女子
午前・午後入試ともに広く実施されており、非常に受験パズルを組む上ではめ込みやすい入試日程となっています。
加えて、独自スタイルの授業や語学を中心としたプログラムで構成されているため、魅力的な学校であると思います。
同偏差値帯で見ると進学実績もそれなりに良いですので上位の学校の安全校として捉えても十分、納得できる学校かと思います。
▼神奈川学園
2/1の午前・午後、2/2、2/4に午前入試を行なっています。
この偏差値帯の学校の中では大学の進学実績は良い方です。
特に英語教育を1点挿しで力を入れている印象です。
JR横浜駅が最寄駅なので予備校に通うことになっても色々と通いやすいというメリットもあるかもしれません。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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