本日は、中学受験というテーマからは遠いんですが、私自身、新卒採用、中途採用、そして、社内公募(社内フリーエージェントとかジョブポスティングとも呼ばれている)の面接官をやったりすることがあります。
あんまり色々と言えませんが社会人になっても色々な人達がいることに気付かされます。
今回は、普通に愚痴っぽくなってしまいますが感じることや教訓と思うことを記載したいと思います。
またインターン生についてもここ何年か見てますが、そこに関しても触れたいと思います。
振り返れば、私自身も新卒で就職し、転職もしています。
上記の新卒、中途での入社を両方経験済みですが、面接を受ける側もなかなか労力掛かるので大変なんですよね。
新卒採用の面接で感じること
思うことは女性の方がしっかり事前準備し、受け答えが上手。男の方がなんだか準備不足感が否めない。。たまたまかもしれないが・・・。
事前に想定質問や会社をリサーチしたり、どう言ったら、相手に理解して貰えるのかというような発想が弱い子が結構います。
出来ることをきちんとやる、ということが事前準備としての鉄則と思いますので、やれることは全てやるべき。
勉強もそう。中学受験、その後の中間・期末、大学受験、手を抜かず、出来る限り、頑張ることでより良い結果に近づくはず。その発想があれば、そんなにズレないと思います。
教訓としては、子供達に教育として伝えるなら、「手を抜くときと手を抜いてはいけないときをきちんと見極めよ」ですね。
なお、グループ面接の場合で特にお題を出してディベートをさせてやるような審査(例えば、「コンビニは24時間営業すべきか否か」「給与体系について年功序列か成果主義か」)は上記とは別にその人の”考え方””個性”がどう出るかが重要になってきます。
討論の中で周りと柔軟に協調しながら、自分の意見を言いつつ、他社の意見に対して鋭い着眼点を指摘とか出来ると結構、見てるこちらは刺さりますね。(少なくとも私は。)
しゃしゃり出たり、なんか自分勝手に論じたり、いろんな人がこれまたいますがそれは自己主張強すぎでうーん、ってなっちゃいますね。
ここは基本的に論理的な構成力/芯の通った意見と柔らかな口調で話をしたり、他者の意見に対して気になる部分をわかりやすく突いたりするといういわゆるコミュニケーション能力の高さを示すことが重要なので、
子供達には、誰にでも分かりやすく、理解出来るような説明、相手の立場に立った動き、削り合う議論ではなく温和な意見交換が出来るように日々の成長の中で体得して行ってもらいたい部分かと感じます。
中途採用の面接で感じること
中途採用の面接は、基本的に前職での職務経歴を基に書類選考を人事で行って通過した場合に面接を行います。
最初に自己PRを言ってもらうのが定番ですが「人生に歴史あり」できちんとストーリーだって説明出来ないと聞いてる側も「なんでだろ?」という疑問が生まれやすいです。
もちろん、質問でツッコミさせて貰いますが、「なるほどね」というストーリーで説明されるとこちらも腹落ちしやすいし、好感が持てます。
転職が紐づく中途採用枠は、特に過去の経験から、どんな武器を持っているか、強みは何なのか、また自己分析として弱いところはここです、と言える方が非常に分かりやすい。
中学受験に直接は関わってきませんが、上記のような論理的な組み立て方やコミュニケーションの仕方というのは幼い頃からもちょっとずつ意識していると違うんだろうな、と思います。
そういう人で出立ちがカッコイイ人は男女問わずモテるんだろうとも思います。俗にいう、”人たらし”という部類で。
あと危機管理力とか推察力も面接を通じて感じます。家族とかいるのに転職前に会社を退職済みの人を面接したことがあります。
その中で、何で転職先が決まる前に会社を辞めたのか?を前向きに表現してくるのですが、うーん、リスク高過ぎで、思慮が浅い、と思ってしまいます。
自分が転職した時って結婚していましたが子供が生まれる前でした。
20代後半の時期で結果的にはすぐ転職先が決まったのですが、当時は相当な労力を要したように振り返って思います。
事前に想定質問と回答を考えて、個人的に何度もシミュレーションして、と。
ガチで転職しようと決めて、準備に掛かったのでここで転職先決まらなかったら、嫌だな、と思い、真剣でした。
なので事前に準備が不足していたり、リスク・テイクが出来ていないような人が来るとうーん、本気ではないな、もしくは実力不足過ぎ、と思ってしまいます。
人生が左右するような重要なターンにおいては、きちんと真剣に向き合いことが大事だと感じます。
社内公募の面接で感じること
今、私が働いている会社は10,000人以上の社員がいるので、自ずと部署もたくさんあります。
よって、社内公募では、全く関わらないような部署の方々と出会う機会があります。
ちなみに社内公募とはいえ、事業部門をまたぐと転職するぐらい世界観が異なってくるのでそこを踏まえておかないと厳しいものがあります。
社内公募の場合、新卒からずーっと配属されて応募されているケースと転職を経験して入社し応募されているケースに大別されます。
新卒からの方はどこか同じ会社ということで気が緩んでいるのか、面接でのアピールが弱い傾向。
転職を一度でも経験している人はきちんとストーリーだって説明でき、自分の強みを明確にしてくるので同じ会社でもビジネス戦闘能力は違うな、と体感します。
もちろん、新卒でもきちんとしている人もいるのですが、それもこれも本気で真剣に考えているのかに依存はするのだと思います。
今の部署が嫌だから応募したような人もまあまあ見受けられます。すぐ分かりますけども・・・。
なぜなら、社内公募の場合、面接官はその応募者の過去評価等々の会社で保有している情報について、取り扱いは厳密ですが基本的に見えるので強がって言っていたり等は転職の時と違って見破りやすいです。(これは会社によって異なるかもしれません。)
ちなみに過去の評価が良い人は基本的に今の部署にそのまま居た方が出世出来そうだな、と思うケースもあります。
採用可否のボーダラインでそのような人が居たら、基本的には不採用通知を出すケースは多いように思います。
本人のためにもその方が幸せである可能性が高いですし。
インターン生について
私の1つの楽しみとして、インターン生に「他の会社のインターン時の話を聞く」というのがあります。
最近の学生はインターンを4〜5社ほど行っている子がザラなので割と面白い話が聞けます。
有名企業で働き方改革!フラットな環境と言っておいて、ヒエラルキー全開の会社があるとかw
昨今のインターン生は一緒にいると優秀だな、と思う子も多いです。
多分、色々インターンして経験も積んでるというのもあるのでしょう。自分が学生だった頃はインターンなんてないので全く環境違うな、と思います。
ちなみにインターン生はほとんどが国公立大学ないし超難関私大の子ばっかりです。
うーん、やっぱり良い大学に入らないと打席に立てないんだよな、と社会の厳しさを実感します。
自分は新卒だったら、今ここにいる会社には入れないな、と毎年、その時期に良い意味で痛感&自戒します。
中途採用の場合は、社会に出てからの経験を即戦力として雇用するという考え方なので大学ってほとんど関係ないため、逆に超難関大学に入れなかった人でも名誉挽回は本人次第ですが出来ます。(大学もたいしたことなくて経験も積めれてないとかなり人生厳しくなりますが・・・)
子供達よ、頑張って勉強した方が良いぞ!と声を大にして言いたいところです。
ドラクエ人生論について
私が子供の頃は、ドラゴンクエストというファミコンソフトが大人気でよくやっていました。残念ながら我が家の子供達は往年のソフトというとスーパーマリオぐらいしか興味がありません。
そんな中で随分前ですが、2011年頃のTwitterで古賀洋吉さんという方が呟いたドラクエ人生論がバズって話題になりました。これが非常に刺さる内容になっているので以下の通り、ご紹介します。
- 男だったら、ドラクエやりおわったら、自分のレベルをあげて呪文のかわりに英単語覚えてゴールド稼いで別の大陸に行くだろ、フツー。
- レベル1のときから住んでいる町から出ないで良いのか?
- その町から出られないのは、ふつうは仕事や家族の問題ではなく、自分のレベルが低いからだ。
- 子供の頃はドラクエでワクワクするハートがあったのに、本当の自分の話になると「できない、やりたくない」とか言われても、信じられないね。
- 快適な生活を送ってるのは、スライムばっかり倒してるからだろ。
- 戦わないやつに会心の一撃は出せない。
- 呼んでもらえないと旅に出られないやつぁ、いつまでたってもルイーダの酒場でレベル1だよ。
- 仕事を頼まれたら、お城の王様に用事を頼まれたと思え。そのプロジェクトの成果が、次の冒険を決める。
- 今日、王様のおつかいのために仕事していたとしても、いつか強くなって、でっかい敵を倒すために戦っているという現実を忘れるな。
- 悪い魔物を倒して町を救ったら、ヒーローになってちやほやされるかもしれない。しかし、その町を去れ。
- レベルが低いからこそ、お金は強い武器に投資し、より高い経験値を稼げるようにしなければならない。資格でも何でもいい。自分の武器に投資する。
- 強いやつはルイーダの酒場で呼ばれて、どんどん戦ってどんどん強くなり、転職しながらスキルを極め、苦難と戦い続ける。弱いやつは呼ばれないから弱いまま、どんどん強くなる仲間の戦いを眺めながら、すごいなあ、で終わる。
- レベル20になったら転職するだろ。レベル1に落ちるのが怖くて魔法戦士になれるか。
- もし強い敵にやられても、教会からやりなおすだけだ。お金はなくなるが、経験は残っている。
- 魔法使いはどんなにHP低くても、強い魔法が使えりゃすごいチームに入れる。最強のチームに入るには、強みに集中したほうがいい。
- ルイーダの酒場で酒を飲み、冒険に参加しないで戦う人の批評をしている連中は、魔王を倒すのに何の貢献もしていないので、ストーリー上はいてもいなくても変わらない。
- 悪い奴がやってきて、悪に支配された世の中を作った。でも、環境が悪いから何だ?戦いながら、こつこつレベルを上げて強くなる以外に、何ができると言うのか。
- 子供の頃のワクワク感を忘れないで。強くなろう。旅に出よう。
冒険しよう。戦って、負けて、やり直して、また戦おう。
誰だって、冒険者はみんなレベル1からスタートだよ。文句言わない。
あなたが学ぶものは、あなたの武器としてあなたを強くし、防具としてあなたを守る。必ず。
まさにドラクエをやった人なら、非常に響くフレーズばかり。
子供達にとって中学受験は冒険の始まりで、どんどんレベルを上げて、さらに高校・大学、そして社会人、冒険はずっと続くと思うので、守りではなく、攻めの姿勢で大きくなって欲しい。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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