小学校6年生の場合、11月下旬から中学受験に関して非常にアツくなってきます。
この時期は志望校決めで狙いを集中し、ロックオンして頑張って行く時期かと思います。
そこでこの段階で保護者は最悪のケースのシミュレーションと腹積りをしていくことになろうかと思います。
それは単純に合格/不合格のみならず、受験料や入学金など様々なお金が掛かっていくし、どれだけ準備するべきなのか、入金の時は現金払い?振込?クレジットはありなの?など、経済面も考慮したアクションをきちんと計画して考える必要があります。
今回は入試に際して準備しておくべき入金マネー(お金)/手続きをテーマに記載します。
中学受験前に掛かる塾代は3年間で約280〜350万円
中学受験に挑む場合、小学校新4年〜6年の3年間で結構な金額が既に戦場(入試会場)に立つ前に投資されます。
以下はサピックスと日能研で実際に掛かった年間のコストを記載しています。
サピックス | 日能研 | 備考 | |
小学校4年 | 80万円 (アルファベット上位クラス) |
70万円 (最上位クラス) |
4科目の授業料/春期・夏期・冬期講習、教材費等含むフルセット |
小学校5年 | 90万円 (アルファベット中位〜上位クラス) |
80万円 (最上位クラス) |
4科目の授業料/春期・夏期・冬期講習、教材費等含むフルセット |
小学校6年 | 180万円 (アルファベット上位クラス) |
130万円 (最上位クラス) |
上記に加えて学校別特訓、GW特訓、正月特訓等含むフルセット (※日能研の場合、上位クラスのみの補習含む) |
塾代総計 | 350万円 | 280万円 | あくまで我が家目安 |
「塾によって」「クラスによって」「選別する講習の選択」によって、多少のお金のブレは生じますが、ほぼ上記であると言えるかと思います。
もっと具体的にいうと、サピックスであれば、トヨタのヴォクシーかホンダのステップワゴン、
日能研であれば、トヨタのプリウスかホンダのフリードを新車で購入出来る金額を塾にブッ込んでるという事です。
中学受験を挑んでいるご家庭は、例外なく新車を1台購入出来る金額を子供に投資しているという事です。
思えば、凄い金額を既に投資済みという事に気づきますねw
上記とは別に家庭教師や個別指導塾に通ってるご家庭は更にお金を注ぎ込んでいる状況・・・
いっぱい居ますよね。
課金ゲームの末に外車やレクサスを買える金額まで辿り着いているご家庭も存在すると思います。
塾側としては少子化の中でお金を取り込む事に必死でパイの奪い合いゲームが始まっていることも想像に易しいです。
ただ、一方で私立中学が増えているわけでもないので塾側も校舎を増やしても競争原理として厳しい。
ということは授業品質を高め有名私立中学の実績を上げることを前提に1人当たりの利益率を上げるべく、上記のようなコストはどんどん値上がりしていくものと予測します。
車1台の単価が上がっていっていく反面、その車を1台分買うのを我慢すれば、小4〜6の1人分の塾代は出せるという事です。
子供が2人、3人と居た場合、その人数分必要になるので、今流行りの共働きをするご家庭が増える事も納得です。
但し、先も言いましたが、外付けで個別指導や家庭教師を行うと更なるオプション金額が掛かってくるので大変です。
厳密にはある程度、保護者が伴走しないと正直、多くの方々が熱望するような学校に入るのは極めて難しいため、
ママの伴走力とそれに加えて更に補強出来るぐらいの父親の経済力が重要なのかもしれません。
子供に勉強しなさい!というレベル感で旦那に給料早く上げろ!って・・・言った方が良いですねw
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入試に掛かるお金として100万円強は用意しておこう!
入試に関わるお金というのは何があるのか?
以下に整理し、記載します。
- 受験料
- その名の通り、入試を受けるための金額です。
- 目安として4教科で2.5万円(2科目)、1教科で1万円です。同時出願だと割引あるところが多いです。
- 入学金
- 入学金は翌日払いのところもあれば、2/6まで待ってくれるところがあるので学校ごとに異なります。注意が必要。
- 相場は25〜30万円。
- 施設費/その他(学校に寄る)
- 学校によっては上記以外に入学金とセットで払う必要がある場合がある。
- 学校の募集要項で確認をした方が良いです。
志望校の募集要項にそれらのお金に関しても記載あるので要チェックです。
ちなみに仮に最小数と最大数で受験して、最小数は最低限で、最大数は安全校の1校と最後の方でそれよりも上位の行きたい学校に合格し、安全校の入学金を掛け捨てた場合をシミュレーションすると以下の通り、約80万円が一週間程で消えます。
うーん、ご家庭への経済影響/破壊力がありますね。
区分 | 掛かる費用(MIN) | 掛かる費用(MAX) |
受験費用 | 2.5万円×3校=7.5万円 1月校 1校 2月校 2校 |
2.5万円×8校=20万円 1月校 1校 2月校 7校 |
入学金 | 30万円×1校=30万円 | 30万円×2校=60万円 |
合計 | 37.5万円 | 80万円 |
ちなみに施設費等は上記の外数で20〜30万円、更に寄付金を要求される学校の場合、3月頃もしくは4月に10〜30万円必要になります。
お金飛びますねー。
可愛い子供の為です、、、しょうがない。。。
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お金の準備はお早めに。
さて、ここから本題ですがお金に関して、振込、コンビニ、クレジットなどいくつかの支払い方法があります。
我が家の場合は、クレジットでの処理が可能という案内だったのでクレジットで処理しました。
いずれにしてもメインバンクとなる銀行にはワーストケースを想定したお金を事前に多めに入れておくことが大事ですし、
クレジットであれば60万円以上の引き落としが出来る状況にしておく必要があります。
最悪シナリオ(2校分+受験料)は準備必須。
熱望校に合格し、そこのみにお金を入金すればベストシナリオですが、往々にして以下のようなパターンが発生する場合があります。
- 安全校等しか合格していないが他チャレンジ校へのチャンスがまだある中、入金期限を迎える。
- 安全校等しか合格出来ず、入金後に繰り上がり合格が発生する。
1.のパターンは、ある程度学校選定のタイミングで回避することも可能なのですがどうしても日程上、翌日入金など、入金締切が短い学校をチョイスせざる終えない場合、発生します。
その後、他志望校に合格して、約30万円程、掛け捨てのようなケースは実際にあり得ます。
ここも学校によっては半額返金するとか10万円分返金するなどマチマチの対応になっています。
但し、返金がない事の方が多数派だと思います。
こう考えるとここで儲けてる学校すら存在しそうな気もしますね。
2.のパターンについて、ここは読めません。
一応、お金を持っておかないと翌日入金など求められるケースがあるようですのでお金がないぜ!という状況だと困ってしまいますよね。ぜひ、準備しましょう。
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現金も持っておこう。
これは2/1、2、3のいずれかが土日を介する場合に現金払いというケースがありました。
2019年は2/1(金)、2/2(土)、2/3(日)で土日バリバリでしたので現金もあるのね、と当時思いました。
ちなみにどうしても現金が用意できない場合は学校へ事前連絡の上、平日振込OKのような案内が合格時にされるケースがあるようです。
具体的にはインターネットでの合格可否チェックの場合、合格の案内とともに入金の案内も記述されていますのでそこをみて案内に沿って手続きを行えばOK。
掲示板の場合、合格証書と合格後の手続き案内の封筒を頂けるのでそこの案内に沿って手続きを行えばOKです。
「現金を持っておこう」という件への補足として、施設準備金や寄附金みたいなものを2/11もしくは2/12の「入学予定者説明会」で準備/学校側へお渡しする必要がある学校があったりします。
これは聞いた感じ、学校ごとにマチマチなので分かりませんが、遅かれ早かれ現金で渡すケースがあったりしますので準備しておくことに損はないと思います。
入金マネーのおさらい
急にお金を引き出そうとしても大きいお金だと手間取ることもありますし、クレジットの引き落としも同じ話ですので余裕を持って行動した方が良いです。
入試前の必須で対応すべき要点は以下。
- クレジット金額について60万円以上、もしくは他引き落としがある場合は100万円以上の引き落としが可能な状態にしておく。
- 銀行口座にて必要となるお金を入れておく。(振込が可能な状態にしておく)
- クレジットの引き落とし先となる銀行口座に必要となる金額を入れておく
- 銀行口座にてお金が足りない場合、他口座から移し替えておく
メインバンクがお金のある状態にしておきましょう。
メイン塾の補助的な位置付けで総復習/補強の為に
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
日々、塾の勉強をしていく中で不明点があったり、弱い分野というものがあると思います。
先生にも聞けない照れ屋な子供もたくさんいます。
そんな時に自宅で解らない科目・分野別に動画で復習を手軽に出来る手段があります。
それがスタディ・サプリです。
スタディサプリについて我が家は主にメイン塾の補助的な位置付けで特にコロナ禍での自宅学習時によく活用しました。
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