前回、受験ママの伴走テクニックについて触れましたがあの伴走も単純にママだけ頑張ってても、結構、子供のメンタルはやられていたと思います。
やはり中学受験は家族一丸となって立ち向かうことで効果が最大化されると思っています。
学習意欲やそれに伴い偏差値も最大化され、行きたい学校にも行ける可能性が最大化すると考えています。
例えば、子供、母親、父親と3人いた場合に、1+1+1=3ではなく、1+1+1=10とか100とか、
場合によっては、1+1+1=1みたいなこともあろうかと思います(笑)
ここは家族のフォーメーションや役割の組み方が重要なんではないか、と思っています。
そこで、我が家ベースでの家族一丸となった取り組みについて色々な角度での考え方を示しつつ、各家族にもそれぞれのベストな分担/関わり方があると思うのであくまで参考という位置付けで記載したいと思います。
我が家とは全く逆で父親が伴走しているケースもあると思いますので、その場合はここで記載している各々の役割に着目して読んで頂けると良いかと思います。
また私も一社会人でもあり、中間管理職でもあることから企業に勤めている会社員の視点でも記載しますので、ぜひ、父親にも記事を読んで頂けると幸いです。
ノン・クレームでお願い致しますw
中学受験に向けたオヤジ学について、他のをまだ見ていない方は以下も参照お願いします。
役割分担って必要なのか
まず、最初に役割分担って何?必要なの?みたいに思う人もいると思います。
あえて、役割分担と書くと大袈裟ですが皆さんおのずと無意識に分担はされていると思います。
例えば、家庭や学校はママで、仕事はパパというように。
ただこの分け方だと中学受験は丸ごと母親になるので、非常に重くなります。
ましてや、初めての事ばかりだったり、子供は全く言う事聞かないし(笑)
って考えると、まあ、中学受験という事柄の中でも分担している方が心のゆとりが出来ますよね。
ゆとりが出来るということは更に先読みもする心の余裕が出来るし、より良いプランを形成出来ますよね。
そうなると行き当たりばったりでなく事前にアクションプランも練ることが出来ますよね。
我が家の場合、特段、役割を決めたわけではありませんが私自身は父親として母親が出来ないことを補う役割に徹しました。
だって、夫婦で同じ役割を持っても意味がないですからね。
会社もそうですが、同じような機能を持った部署は必要ありません。
往々にして大企業だと存在したりもするのですが、棲み分けが必ずあるはずです。
また会社でプロジェクトを動かす場合、役割を明確にしてワークを進めます。
ここでも同じ役割の人がいた場合でもメイン・サブということで更に分担を分けますね。それと変わないと思います。
中学受験は家族にとって一大プロジェクト
中学受験は、特に保護者のさばき方でプロジェクトの成功可否を分けると言っても過言ではないのでは?と考えています。
中学受験を1つの大きいプロジェクトとして例えてみると、
中学受験を頑張る子供自身は、プロジェクトのメイン担当であり、一番手を動かす必要がある人ですね。
このメイン担当の動き無くしてプロジェクトの成功はありません。
母親は、一番子供のそばで見ているのでそのプロジェクトをマネジメントするのに適任であり、いわゆるプロジェクトマネジャー(PM)ですね。
メイン担当にある程度の指示を出し、メイン担当を育てるという側面もあろうかと思います。
(プロジェクトとしてきちんと成果・成功へ導けるように、リードと判断を行い、メイン担当を育てるといったところでしょうか。)
ではお父さんは?というとプロジェクト・オーナー(PO)であり、会社でいう決裁権者/プロジェクト責任者という位置付けかと思います。
PMが、想定外の出来事やキャッシュアウトを伴う行為が発生しそうな場合、決裁権者/PJ責任者であるPOに報告をし、その際にPOは、PMに意見を言います。
リスクに関しての打ち手はPOとPMが相談するケースもあるでしょう。
場合によっては更にそのプロジェクトにキャッシュを投下させます。
(以前、記事にも載せている施策がまさにキャッシュ投下に該当しますね。)
なお、逆にいうとPOは、プロジェクトの進捗状況/リスクに関して関与するものの、細かい指示等をプロジェクトのメイン担当にすることはないです。
しいていうなら、会社だとタバコ部屋とかでPOからメイン担当に最近、調子はどう?みたいな感じで肌感覚としての状況を聞くみたいな感じで、家で子供に状況どう?と聞く程度でしょうか。
プロジェクトを成功に導く場合、そのプロジェクトがいかに進めやすい環境を作るのか、それそのものがPMの腕次第なのと、その環境への支援を行うのがPOの役割だと思います。
不思議なことに会社でやっているプロジェクトと何ら変わりません。
重要なのは、母親と父親で役割を分けて、メイン担当でもある子供が過ごしやすい、やりやすい環境づくりをすることだと思います。
いかにモチベーションをあげて取り組める環境を作れるか。
会社でも部下やプロジェクトメンバーの動きが悪かったりすることがあると思いますが、私自身の経験上、必ず理由が存在しますのでそこを探りつつ、問題点を除去する動きを取ることが大事になります。
もし、子供に覇気がなかったり、モチベーション低下がある場合、何らの原因があります。
まあ、普通に勉強したくない、という理由もあるかもしれませんが、掘り下げると算数のこの単元が難しすぎて分からないとか、その原因がわかるとそれを解決する打ち手を取ることで子供はまたやる気を起こします。
「原因を掴んで解決策を講じる」という社会人としてのスタンダードな手法を家族版に置き換えることで、中学受験というプロジェクトの成功率を高めることが出来るように思います。
父親の関与の仕方(悪い例)について
最近、父親の関与する率が世の中的に多くなっているようです。
以下の記事をいくつか見ましたが、ヒドイですね。
どうやら、父親が深く関与すると中学受験の成功率は著しく低下するようです。
- 中学受験で足を引っ張る「理系父」の口癖
- 中学受験をダメにする”コンサル父”の口癖
- 中学受験、お父さんのNG行動とは?「エクセル父さん」に「自慢話父さん」も
- 親が熱心なほど中学受験で不合格になる訳
- お父さん、僕もう無理だよ 中学受験に潜む“教育虐待”の実態
なんとなく上記の記事の共通点はどれも父親がプロジェクトマネジャーであるものの、いつも怒ってばっかりだったり成功体験を押し付けたり、とまあ、ヒドイものです。
会社で仕事出るのかなあ、そんな父親で、とか思うくらいアホな事例ばかりだな、と私は思ってしまいます。
そもそも会社と家族の違いを理解できていない父親がこれほど多いんだ、というのが驚きです。
会社は、上司、部下が明確ですし、皆、社会人であり同じ方向を向いて仕事に向かうことが出来ますが、家族だと特に子供はまだまだ幼いし、お母さんとしてもビジネスライクにやられたら、嫌気もさすでしょう。
この手の行動を取る父親は視野が狭いんだろうな、なんて思います。(バッサリ)
別に勉強を教える父親がいても全く問題なくて、良いと思いますが、きちんと子供の目線に一段下がって、話をしていかないと、まあ、まずもって上手くいかないと思います。
会社でも部下と年齢差で10個以上なんてザラな話なので部下の視点まで時折下がって会話してみることも当然しばしばあります。
よって、上記の父親はもしかしたら、会社でも部下の視点まで下りることも出来ない、旧来型の働き方をしている困ったオジサンなのかも。
いずれ、今流行りの老害とか呼ばれるタイプになっちゃう危険性も高そうに思いますねw
母親のみなさん、旦那さん大丈夫ですか?
中学受験の関与の仕方で日頃の仕事ぶりも見えるようにも思います。
まあ、普段、仕事ではきっちりやるけど、家ではだらっとしている人もいると思うのでケースバイケースと思いますが。
家族との関わり
父親は、普段、会社で日頃の総時間数で言えば、母親と子供の方が圧倒的にコミュニケーションを取っています。
主体的にやっているのも母親と子供だったりすると中学受験の特に勉強に関して父親が介入することは一番関わりが薄い中で難易度が高い選択肢だと思います。
勉強に対するスペシャリティがあれば別ですがどんなに頭の良い大学に行っていても卒業して数十年も経っていれば、研ぎ澄まされていた刀も錆びだらけになります。
その錆びだらけの刀を再度、研磨する作業から入らないと実践として役立つものにはならないでしょう。その時間取れます??
母親で特に中学受験をしている方は、共働きの方を除いて学校への対応もあろうけれどもその空いた時間等で塾のテキストで解法を見ているお母さんもいらっしゃいますがなかなか大変そう。
母親でこの対応をしている方、子供のためにとせざる終えないという心情もあって、実際、周りで多いです。
父親が出来ることって、塾の送り迎えだったり、気晴らしに遊んであげたり、と色々なサポートの仕方はあると思います。
それぞれのご家庭で母親で補い難い部分をフォローアップした方が良いように感じます。
ぜひ、ご家族で上手く役割分担して進めていきましょう!
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ワーキングママと中学受験 〜課金ゲーム編〜
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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