私の息子はサピックスに通っており、娘は日能研に通ってます。なお、息子の同世代は日能研が多く、その世代の話も当然ながら聞いてます。
今回は、日能研特有の話も若干、触れつつ、サピックスとの違いも記載しつつ、2019年の日能研の知り合いの受験結果も踏まえて、特に成り上がって、第一希望の学校に合格された方々の様子をテーマについて記載します。
日能研とサピックスの違い
日能研について、アウトラインとして記載します。
サピックス経験者からみる日能研との差分という観点で記載します。
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日能研は、温情や授業態度・成績を加味し、クラス分けが温和。その分、良くも悪くも昇降が少ない。
- サピックスのクラス分けは月1回でマンスリーテストを行い、1点単位で厳格にクラス分けされています。
クラス昇降も非常に明確であり、1点でも足りないとクラスが下がるし、出来が良いと一気にランクアップします。
- 日能研は月当たり約2〜3回以上はテストがあるけれど、3ヶ月に1回のスパンで成績の平均を取り、上位クラスの中盤の子と同等以上でないとクラスが上がれない。
- 授業態度もクラス昇降の検討材料になるため、上位クラスで頑張って向き合っていて、3ヶ月の間で1つのテストで中盤以上に食い込めれば、クラス維持出来る。
- 1クラスの昇降が温和な分、テスト結果を踏まえ、成績順に座席は変わる。成績上位者が1列目で下位になるほど、席順が下がっていく。
1つのクラスの中での成績レベルの差が大きい。
- 我が家の日能研のクラスは、3クラスあり、上位クラスが偏差値55以上、中位が偏差値55未満〜48以上、下位が48未満みたいな感じです。
ここも明確には決まっていません。
よって、逆を言うと、上位クラスも偏差値70の子から偏差値55弱の子が混在しています。下位クラスも偏差値30〜47くらいまで混在しています。
- サピックスの場合、特に我が家の通った校舎だと14クラスあり、偏差値でいうとかなり近似で1クラス当たりで偏差値誤差は最大でも2〜3程度と思いますが、日能研は1クラスの中での実力差が大きい中で同レベルの授業やテキストをこなす。
サピックスで我が家の息子の通っていた校舎付近の日能研も通わすかどうかという観点で校舎を見に行ったことがありますが、クラス数は3クラスでしたので校舎の差は無いように見えます。
デイリーチェックがなく、土曜にテスト、テスト、そして全国公開模試。
- サピックスでは定常授業の冒頭で前回の授業の振り返り、チェックを必ずやります。
ここが非常に良かったのですが、日能研はコレがない代わりに2週間に1回のタイミングで育成テストがあります。
- やたらに形式的なテストが多い、難易度が比較的低い・・・。
サピックスの算数のテストの場合、数字が変わってそのままの問題ってまず、出ないのですが、この育成テストは復習をきちんとしていると点数が取れる。育成テストは10段階評価で表現される。
- 月に1回全国公開模試があり、偏差値が出る。
ここもサピックスと比較すると易しい問題が多い。
育成テストは「共通」と「応用」の2系統に分かれており、所属クラスでテスト内容が一部異なる。
- サピックスではどんなテストであれ、どのクラスも同じ試験を受けますし、授業料も変わりません。
- 日能研の場合、上位のクラスと中位・下位のクラスだと「共通」の試験問題は同じなものの「応用」の試験問題は内容が異なります。
- 小学校6年生になると上位クラスと中位・下位クラスで授業料が異なります。
上位のクラスの授業料のほうが月額で高くなります。
- 日能研の偏差値で60を超えてくると別校舎での特別授業に参加出来るようになります。スカラーシップを取得していない場合、有償で受講が可能となり、受講可否は選択出来ます。
授業の進度が割とスローテンポ。但し、じっくり基礎を固めるという意味であり。
- サピックスではとんでもないハイ・スピードで授業が進むので追いていくが本当に大変な上に宿題も結構膨大でさらにデイリーチェックがあるのでサボれない。
- 日能研の場合、進度自体は早いわけではなく、宿題もゆるく、デイリーチェックもないので、それなりに柔軟に勉強時間をコントロールできるので割とやりやすい反面、中学受験を経験している我が家から見ると勉強量がこれで足りるのか、不安。
まだ途中経過なので現時点の私見として、記載します。
我が家の上の子がサピックスに通っていて合格した中学も日能研の先生は知っているので日能研の勉強量について話をさせて頂いた際、以下のことを言っていました。
「日能研の勉強量が少ないのは認識しているけれども、日能研に昨今、通われている層の方々に変化があり、昔のように量を増やすと保護者からクレームが来るのであまり強制的に進めていないのです。」とのこと。
なお、やはり自宅で復習する形式が合格の近道であることはやはりおっしゃっていました。
- サピックスの授業スピードは4年から6年までほぼ変わらないものの、日能研の場合、4年から5年、5年から6年と年次が上がるごとに量・進度がちょっとずつ増える・早くなる違いがある。
スカラーシップから失速&最終ラインでのボトムアップ
我が家の知り合いで仲良い女の子が小学校4年の時に日能研でスカラーシップと言って、特待生として通っていました。
※日能研のスカラーシップ制度とは、小学校4年で認定されると1年間、小5、6は半年間、通塾で掛かる費用が無償になります。その期間が過ぎるとさらに実績を元に延長されるかどうか日能研で判断されます。
彼女の場合、学年が上がるごとに成績が落ち、小5からはスカラーシップからは外れました。
最終的にクラスも3クラスの最上位にいましたが小6の夏過ぎには、真ん中クラスに落ち、苦しんでいました。
なお、下のクラスに下がったことで授業内容がグッと分かりやすくなり、そこから成績が上昇して来ましたが、そのままこのクラスで進みたいと言うことで上位クラスに復帰せずに入試を迎えたそうです。
加えて、常に居残りをして、分からないところを、日能研の先生に徹底的に確認を取ることを小6の冬に繰り返し実施していたようです。
その結果、難関中学である日能研の偏差値56の中高一貫校にその子は合格しました。
日能研の場合、その子にあった授業というのが1つのクラス内で幅広い偏差値帯になってるが故に難しいんだな、と感じるところですが、さらにそれを埋めるための努力をしたというところがポイントだと思います。
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どん底からのテコ入れ
我が家のママ友である男の子が小学校4年の時から日能研に通っておりましたが、ずーと一番下のクラスにいました。
日能研の偏差値で40を前後するような感じと聞いてました。
真面目なのですが、全く成績が上昇せず、なかなか難しかったようで、小6になり、ママ友の方でさすがにヤバイと思い、また、子供も奮起して日能研で習いつつも分からないところについて、主に算数を個別学習塾で復習するというスタイルに転じたそうです。
小6の入試直前くらいまで偏差値は40前後を変わらず、推移しており、かなり厳しい状況下の中、日能研でも分からないところをしつこく確認していったそうです。
その結果、日能研の偏差値50の中高一貫校に合格が出来たということで日能研の中でも驚きが大きかったようです。
持ち偏差より10違えど、このレンジ帯だと奇跡が起こる、というか、基礎をきちんとキャッチアップすれば日能研の偏差値50にはたどり着くということを証明したと思います。
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日能研の成り上がり者の共通点
同じクラスの中でも中位・下位の方だった人達で結果的に第一希望の学校に合格された二人なのですが、共通項としては、恐らく日能研の同じクラスの実力幅が広く、授業で追いつかない中、一人はクラスを下げて授業レベルが追いついたケース、もう一人は外部でテコ入れを入れたという感じです。
一方で二人とも日能研の最大のメリットかもしれませんが、1月等は基本的に塾がなくても自習室が解放されているようで先生をフリーでつかまえることが出来、やる気さえあれば、分からないところを確認できる環境があり、それをきちんと活用した好例だと感じます。
#次回は日能研の高偏差値帯の子達がどうだったのか、記載しますー。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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