前回同様に大学を軸にその付属中学に関して論じて行きたいと思います。
今回は、GMARCHのMである明治大学の付属校に関して記載します。
(ちなみにアイキャッチ画像は、明治大学とはあまり関係ないですが、明治時代の横浜元町のフリー素材をチョイスしましたw)
昨今、付属校の人気が激増中という事で過去にも以下の記事の通り、深掘っていました。
- 付属校の光と陰 ~学校PR編~
- 付属校の光と陰 ~構造的な問題編~
- 付属校の光と陰 ~親の思い編~
- 付属校の光と陰 ~卒業後(One of Them)編~
- 付属校を真剣に考える 〜偏差値50未満編〜
- 付属校を真剣に考える 〜偏差値50以上編〜
- 付属校を真剣に考える 〜充実編〜
- 付属校を真剣に考える 〜悲劇のシナリオ編〜
尚、Twitterで付属校に関して呼びかけたところ、反響や興味度/進学希望者が高かった学校群であるGMARCHを始めとして付属校に関して希望者が多くいらっしゃったことから学校ごとに徹底分析していこうと思います。
色々な参考文献や我が家の周りの情報を元に記載していますので、細部に関して認識と異なる部分があるかもしれませんが、その際はぜひ、ご指摘お願いします。
*画像は各学校から抜粋させて頂いています。
付属校を徹底分析に関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
明大付属は3校
明治大学の付属校で中学入試においては以下の3校のみとなっています。
種別 | 付属校名称 | 偏差値 (日能研基準) |
場所 | 備考 | |
男子 | 女子 | ||||
共学 | 明治大学付属明治高等学校・中学校 | 61 | 63 | 東京都調布市 | 高校入試有 |
男子校 | 明治大学付属中野中学校・高等学校 | 55 | – | 東京都中野区 | 高校入試有 |
共学 | 明治大学付属中野八王子中学校・高等学校 | 53 | 53 | 東京都八王子市 | 高校入試有 |
男子校が1校、共学校が2校あることから明治大学の付属に入学を希望する場合、男子であれば、3校全て、女子であれば共学校である2校を選ぶ必要があります。
明治大学付属明治は直系の付属校
学校法人明治大学が運営する直系の附属校になります。
1912年 |
旧制明治中学校として神田区駿河台南甲賀町の明治大学構内にて開校。 |
1922年 (大正11年) |
現在の神田猿楽町に移転。初代校長には極東国際軍事裁判日本側弁護団長にして西園寺公望や原敬のブレーンなどを務めた政治家でもあった鵜澤總明、教頭にはイェール大学大学院出身の村田勤が就任。 |
男子は学ラン、女子はブレザーとセーラー服の混合型。立地は調布
制服は以下の通りで、男子は伝統的な学ラン、女子はブレザーとセーラー服が混ざったようなデザインになっています。
立地としては、東京都調布市に位置し、京王線西調布駅より徒歩約18分となっています。他バスでもいける経路も存在します。
教育環境として中学入試組がやや多数派
中学入試組が175名、高校組が105名でやや中学入試組が多数派になります。
なお、中学、高校では混在学級になり、それほどの人数差異もないことから大きなアドバンテージはないかと感じます。
項目 | 結論 | 備考 |
クラス | 学年5組で1組当たり35名前後の計175名 | ・高校で約105名募集 ・学年7クラスで1組当たり40名前後 |
明治大学への内部進学は90%前後
明治大学推薦基準を満たし、かつ、希望すれば全員推薦されます。
直系の付属校ならではのメリットのようです。
ちなみに進学基準は以下の通りで、例年、90%前後が明治大学に内部進学します。
- 推薦基準は、履修・修得単位数の下限や推薦行動評価が「良」以上であること、60点以上程度の推薦成績等が設けられている。
- 生徒の志望や適性に基づいて推薦され、英検やTOEICのスコアや高大連携講座の成績、小論文の評価も点数化され、加味される。2013年度以降は英検二級以上・TOEIC450点以上の両方の取得が推薦基準において必要となり、取得出来なかった場合には推薦基準が70点になる。
- 推薦入学試験は、書類選考や面接によって行われる。
- 成績順で志望学部学科に行ける。
外部受験は少数派
国公立大学や医学部など明大にない学部を持つ大学への進学希望者は推薦権を保持したままでの受験ができる制度があります。
コレは、なかなか画期的な制度だと思います。
一方で9割近くが明治大学に進学する環境であるため、非常に孤独感と戦いながら、大学受験を行うことになるのでやはりこの学校に入学後は明治大学に進むことが黄金のセオリーと言えるかと考えます。
明治大学付属中野は係属付属校
学校法人中野学園が運営しており、昭和20年代に明治大傘下になりました。スポーツ強豪校として知られ、多くのプロスポーツ選手を輩出してます。相撲とかも昔は有名。
1929年(昭和4) |
旧制中野中学校開校 |
1949年(昭和24) |
明治大学付属となる |
制服は学ラン。立地は市街地
制服は以下の通り。伝統的な学ランとなっています。息子に学ランを着せたいという場合には良いと思います。
立地について、JR中央・総武線・地下鉄 東中野駅から徒歩5分という好立地にあります。
教育環境は中学入試組がやや多数派
中学入試組が246名、高校組が175名でやや中学入試組が多数派になります。
なお、中学、高校では混在学級になり、それほどの人数差異もないことから大きなアドバンテージはないかと感じます。
項目 | 結論 | 備考 |
クラス | 学年6組で1組当たり41名前後の計246名 | ・高校で約175名募集 ・学年10クラスで1組当たり42名前後 |
明治大学への内部進学は80%前後
進学基準は以下の通りで、例年、80%前後が明治大学に内部進学します。
- 高校1年は評点が3倍、高校2年は評点が3倍、高校3年は評点が4倍され、成績評価され、内申点が決まります。
- 高校から大学への内部進学基準は総合評定6.5以上が目安になります。
- 高校2年時に1回、高校3年時に2回ある明治大学推薦テストを行います。
- 上記を加味して内部進学の可否を最終確定します。
- 成績順で志望学部学科が決まります。
外部受験は少数派
国公立大学への進学希望者は推薦権を保持したままでの受験ができる制度があります。
(調べたところ、明大明治と異なり、明大で存在しない私立の他大学での受験に関してはNG。)
一方で8割近くが明治大学に進学する環境であるため、非常に孤独感と戦いながら、大学受験を行うことになるのでやはりこの学校に入学後は明治大学に進むことが黄金のセオリーと言えるかと考えます。
明治大学付属中野八王子も係属付属校
学校法人中野学園が運営しており、1984年4月設立。
昭和59年 | 明治大学付属中野八王子中学高等学校開校(男子部・女子部) |
男子は学ラン、女子はブレザー。立地は八王子
制服は以下の通り。男子は伝統的な学ラン、女子はブレザー。個人的には女子に関しては明大明治よりも押せると感じました。(好みにも寄りますが私が女子ならこちらの方が良い。)
冬服 | 夏服 |
立地について、さすが八王子です。
失礼を承知で言いますが、バスで行くしかなくアクセスは悪いです。
でもそこには広大な土地と自然に囲まれた環境があります。
教育環境として中学・高校での入試組は半々
中学入試組が160名、高校組が148名でほぼ同等の人数比になります。
中学、高校では混在学級になり、人数差異もないことからほぼアドバンテージはないかと感じます。
項目 | 結論 | 備考 |
クラス | 学年4組で1組当たり40名前後の計160名 | ・高校で約148名募集 ・学年7クラスで1組当たり44名前後 |
明治大学への内部進学は80%前後
学基準は以下の通りで、例年、80%前後が明治大学に内部進学します。
ちなみに日能研の偏差値で53で相当数が明治大学に行けるのは非常にメリットが大きいと冷静に思います。
あとは地域柄、通えるかどうかが重要になってきます。
- 高校1年は評点が2倍、高校2年は評点が3倍、高校3年は評点が4倍され、成績評価され内申点が決まります。
- 高校3年間の評定が6.5以上、TOEIC400点以上、もしくは英検2級取得していることが目安になります。
- 高校2年時に1回、高校3年時に2回ある明治大学推薦テストを行います。
- 上記を加味して内部進学の可否を最終確定します。
- 成績順で志望学部学科が決まります。
外部受験は少数派
国公立大学への進学希望者は推薦権を保持したままでの受験ができる制度があります。
(調べたところ、明大明治と異なり、明大で存在しない私立の他大学での受験に関してはNG。)
一方で8割近くが明治大学に進学する環境であるため、非常に孤独感と戦いながら、大学受験を行うことになるのでやはりこの学校に入学後は明治大学に進むことが黄金のセオリーと言えるかと考えます。
明治大学は無骨なエリート
明治大学は、GMARCHのMにあたる難関私立大学として有名。
実志願者数や「生徒に人気の大学」ランキングでは例年トップを争い、国内最大規模の入試を行う大学です。
明治法律学校を起源としていますが、商学部、経営学部を私学で初めて設置するなど、伝統的に商学でも知られています。
何事もそつなくこなせるといったイメージも強い大学だと思います。
学部学科は多彩
文系も理系も多種多様で特殊な学部学科を希望しない限り、ほぼほぼやりたい事柄を包含することが出来る学部学科を保有していると思います。
当然ながら、医学部・薬学部など医療系に進みたい場合は、外部受験を意識する必要があります。
- 法学部
- 法律学科
- 商学部
- 商学科
- 政治経済学部
- 政治学科
- 経済学科
- 地域行政学科
- 文学部
- 文学科
- 史学地理学科
- 心理社会学科
- 経営学部
- 経営学科
- 会計学科
- 公共経営学科
- 情報コミュニケーション学部
- 情報コミュニケーション学科
- 国際日本学部
- 国際日本学科
- 理工学部
- 電気電子生命学科
- 機械工学科
- 機械情報工学
- 建築学科
- 応用化学科
- 情報科学科
- 数学科
- 物理学科
- 農学部
- 農学科
- 農芸化学科
- 生命科学科
- 食料環境政策学科
- 総合数理学部
- 現象数理学科
- 先端メディアサイエンス学科
- ネットワークデザイン学科
就職先は大手企業中心
基本的に見る限り、多種多様で大手企業も多く、本人次第で色々な道は開ける環境と言えるかと思います。
明大付属に行ったら、確実に明大に進む為の成績維持が重要
明治大学への内部進学を希望し、その付属中学に行く場合には以下が大事なのかな?と感じました。
- 基本的に明治大学へ進学することを前提とする。
- 付属校入学後も最低限と表現しますが一定以上の勉強を継続実施する。
なお、明大中野八王子は、あのエリアにお住いの方であれば非常にROIの高い学校であることがみて取れますのでそこを目指すのは非常に理に適っている/手堅いとは思います。(大学の学部学科も広く選ぶことが可能で将来的にも選択肢が広いため。)
但し、明大明治、明大中野ですと本来、早慶に合格出来る力を持つ子供を抑え込むことになるのでそこはご家庭の判断が重要になってくると思います。
自宅での事前学習の強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、幼児(年少・年中・年長)、小学校の低学年の方向けの話です。
本来であればこちらに記載の通り、我が家では公文を実施していたのでそれを押したいのですが
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習が非常に重要になります。
一方で我が家の子供達の同世代で勉強の出来る塾友にて結構な確率で事前学習で活用していた通信教育がありました。
中学受験を目指している塾通い前の幼児、及び、小学校低学年のご家庭に対して、
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習可能なZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座をお勧めさせて頂きます。
ちなみに中学受験を目指す際、何か事前学習をさせておくことはより上位の学校に行きたい場合、必要な事柄だと思います。
事前学習においてはこの記事にて塾の上位者の利用していた学習教材・方法を載せてますが
その中でもZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座は押せます。
資料請求に関しては当然ながら完全無償ですので一度、 資料請求の上、検討して頂くことをご提案します。
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