我が家の周りにはワーママさんやワーママを辞めて中学受験や家事にシフトする方もいます。
加えて、ワーキングママの中学受験における成功例はいくつか合格体験記を見ると子供が優秀で自律している側面が強く、ユースケースとして横展開が難しい話が多い印象でした。
成功事例に埋もれて、非常に苦戦しているワーキングママもいると思います、というか我が家の周りでは少なくとも現実として苦しんだご家庭もいます。
また、世論を考えるとワーキングママが増えている状況であり、今後も間違いなく共働きは増加トレンドとなっており、そのようなご家庭は確実に増えると推察しています。
とはいえ、なかなかそのワーキングママの中学受験後の体験記は主観的な話が多いので何がベストなのか判断が難しいと思います。
そこで今回は第三者という視点で考察をさせて頂ければと思ってます。
今回のテーマはワーキングママにとって中学受験を実施する上でそのままワーキングし続けた方が良いのか?家庭に入るべきなのかをテーマにて記載します。
おい、お前、ワーキングママではないだろ!と思う方々、いると思います。
良いんです。
私が知る限り、第三者としてベストプラクティスのように語っているサイトはなかったです。
よって、このサイトは唯一、第三者目線でワーキングママの1つの指標として参考になれば幸いという考えで記載したいと思います。
ワーキングママと中学受験について、共働きご家庭向けとなっています。他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
共働きのママは継続すべきか退職すべきか?
私立中学・高校、そして私立大学に行った場合、学費が相当掛かります。
私立中学に通う時点で交通費や飲食費、部活費用、そして、はたまた予備校や塾費用がさらにアドオンされる可能性すらあります。
共働きが可能であるならそれを継続する形で上手く子供をモチベーションリードして進められると中学進学後にさらにお金を活用した補強は出来ます。
現在の日本は、実力社会/働き方改革いう感じで残業時間が削られ、管理職以外の方々の収入が減ってきています。
増税や教育費増などの支出となるものが増えているという状況で日本経済を見るともっと悪化することは間違いないでしょう。
更にコロナによる令和の大不況も到来し、非常に日本経済はナーバスになっています。
そうなると共働きをしながら、どうやっていくことがベストなのかを模索した方が有意義ではあると思います。
我が家はすでにママが専業主婦でワーキングをする気がないので私が2倍働く感じで収入を上げるしか道はないのですが、現在進行形でワーキングママの方はぜひ、継続して行った方が良いというのが結論です。
但し、各職種に応じて、リスクレベルが異なってくることから打ち手が変わっているように感じます。
大きく大別して以下の通り記載します。
- 師士業と呼ばれる専門識者
- 公務員
- 会社員
- 自営業(フリーランス含む)
上記の4つの職業のどのワーキングママなのかによっても取りうる選択肢のバリエーションが変わると考えていますので具体的に説明して行きます。
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それぞれの職種の特長
それぞれの場合分けを語る前に職業的な特長を以下に記載します。
師士業
師士業と言ってピンと来る人、来ない人いると思うので定義をします。
資格を有していないと業として開業できなく、都道府県もしくは監督官庁に登録する必要があり、多くの場合は、実務経験を証明する事業者の書面か、実務経験が必須の上位資格が必要な専門職種を意味します。
代表的な職種は以下の通り。
- 弁護士
- 司法書士
- 土地家屋調査士
- 税理士
- 弁理士
- 公認会計士
- 行政書士
- 社会保険労務士
- 医師
- 歯科医師
- 獣医師
- 薬剤師
また若干、毛並みは違いますが、以下の職業も少子高齢化の影響で市場ニーズが高い職業のため、合わせて列挙し、広義の師士業として包含します。
- 看護師
- 介護士
- 歯科技工士
公務員
公務員とは厳密に言えば職業や職種ではなく地位で、国ないしは地方公共団体の職に現にある者すべてが当てはまります。
代表的な職種は以下の通り。
- 中央官庁の職員
- 自治体の職員
- 教職員
- 警察官
会社員
多くの方々が当てはまるゾーンがここだと思います。師士業、公務員や自営業を除く、雇用されている労働者を指します。
自営業(フリーランス含む)
自営業として何かを自分で営んでいる、もしくはフリーランスとして行きている。
共働きを継続するか、退職するかの決断と基準
ここから本題に入ります。
共働きを継続するか、退職するかの決断と基準について、
もっと具体的にいうと踏み込んで子供と関わって子供に通わせたい学校への伴走を行う決断とそれを決断するための基準について
各職種の特長をとら巻いた上で判断しないとワーキングママが今後も働き続けることを望む場合、非常にリスキーになります。
中学受験はある意味でたった3年です。
子供に兄弟がいればもっとかもしれませんが、これからの社会人としての人生の方が長いです。
人生100年時代と言われてますし。
また私立中学・高校、そして、私大に行かせるとなった場合、先立つものは綺麗事なしで、That’s Moneyということでお金です。
その観点だと共働きを望んでいるママの場合、出来る限り継続することがベストであることは自明です。
但し、各職業とワーキングママの思いで結構、リスクが変化すると考えています。
そこに関して場合分けし、見解を示します。
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師士業は一旦、退職してもすぐ復帰が出来る
手に職を持っている職業なので、選択肢のバリエーションが一番高いのがこの職種です。
子供に本当に行かせたい学校がある、ということなら、一旦、勤めている事務所ないし病院などは退職して、子供に伴走しても、次の職種に付ける可能性が極めて高いことから本能のままに動くことはありだと思います。
もちろん、仕事を継続してそのまま勤めたいなら、それも良いと思います。
我が家の周りの実績を見ていると師士業の方は生きる自信があることが理由かもしれませんが、振り切って伴走する方に徹する方が多かったです。
ただ、踏ん切りが着くのが小5終わり、小6はじめという感じで冷静にタイミングを図っている印象でした。
(一度辞めても1年で復帰する、というイメージに近いです。)
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公務員は休職という荒技の活用
公務員は、休職や手当含め法令の中で定められる権利を持っていることが特長的かと思います。
条例等の兼ね合いで若干異なるようですが、そこをきちんと調べて権利主張を行い、その範囲内で可能な範囲での子供への支援を行うことが得策であると言えます。
公務員は年功序列型なので辞めること自体が勿体無いと思います。
頑張っても頑張らなくても給与が上がるという仕組みは、逆を言うと子育ての中で権利を主張して行使しつつも給与が上がるという民間企業では考えられない素晴らしい世界が形成されているので逆にそれを活かした方がお得ではあると思います。
もちろん、感情論として子供に寄り添い伴走を行いたい、と思うのであれば、やれる範囲内で実施することがベターだと思います。
我が家の周りで言いますと、時短とか、若干、長期的な休みを取ってる方がいたので上手く法令を活かして調整している印象でした。
詳細までは聞いてませんが、各公務員の職種に応じた権利を主張することが大事なのだと思います。
会社員は共働きのまま走り抜けるケースが多い
ここのゾーンの方が一番悩みが深いと思います。
一度、辞めると転職含め非常に厳しいと思います。
本当に仕事が好きで継続したいなら、子供にどうしても行かせたい学校があったとしても、やれる範囲内で支援する構えを継続した方が良いです。
中学受験は小学校4年から小学校6年の3年間と考えると、それで会社を辞めた場合に、3年空いた後に復帰は相当シビアです。(もちろん不可能ではないのですが、後述する自営業・フリーランスに転換する気構えがあるならありだとは思います。)
今後、会社員の働き方は大きく変化していく兆しもあるのでそこに応じて対応していく形が良いのだと思います。
このゾーンにおいては現時点においては、一度、辞めたら、一生家庭に入るという気構え/覚悟も必要になってくる可能性もあるので注意が必要です。
我が家の周りだと基本的に会社を辞めている方は多くはいませんでした。
継続して企業勤めしている人が多数派。
これはあくまで我が家の周りの実情なので全体の中でどうかは分かりませんが、キャリアが一度閉ざされるのでご家庭によって判断が別れているのだと思います。
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自営業(フリーランス含む)は自由な時間が多く、ママ伴走は申し分なし
時間の制約としてかなり個人差が大きい反面、収益も身体一つで上げていることは間違いないと思います。中学受験の優先度を鑑みてアクションが変化してくると思います。
自営業やフリーランスの方は自分で道を切り開け感が強いと思いますので、その優先軸を持って判断されれば良いのかな、と感じます。
我が家の周りではフリーランスの方がいましたが、自分のペースで仕事をしていた印象で日中仕事を手短にして基本的に子供に伴走するような動きをしていたように思います。
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旦那の協力は必須
共働き夫婦において、旦那が協力的かどうかでママ自身の負担が相当に変わる事は既に多くの方々が体感済みでしょう。
共働きの場合は、出来る限り、夫婦で協力体制を敷いて、中学受験に挑まないと不仲や問題も起こります。
ぜひ、パパの協力・理解を得るよう動きましょう。
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時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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