色々と女子校を巡ってきたのでそこのルポも折角なのでして行きたいと思います。
今回は明治33年に創立して既に120年近くの歴史を持つ横浜雙葉中学と明治4年に創立して約150年近くの歴史を持つ横浜共立中学について私自身、学校説明会を通じて得た内容等を以下に記載します。
同じ横浜の元町・中華街にあるJR石川町駅付近に立地含め近しい学校となる御嬢様学校となります。どっちが好みかに尽きる気もしますがどちらが良いか悩んでる方の参考になればと思います。
ちなみに中高を過ごした後の出口となる大学の進学実績でいうと横浜共立の方がやや上といったところです。
女子校vsシリーズに関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
横浜雙葉、横浜共立の特長
▼横浜雙葉
キリスト教のカトリック系会派で修道院のような制服が特長的です。
2019年9月から新しい動画が完成したようでそちらを拝見するときちっとした生徒がきちんとした丁寧語で学校の説明や良いところを説明されておりました。
また行儀やマナーをきちんと教える文化のようでまずもって女性の校長が良くも悪くも相当厳しい印象でした。
女子たるもの、という礼儀をビシッとしつけてくれる、そんな学校の印象です。
また携帯電話は、スマートフォンの持ち込みが禁止で、キッズケータイのみOKだそうです。
うーん、個人的な感想は校則も厳しそうだし、というか絶対厳しいし、今時、スマホも駄目とは時代錯誤なのでは?という風には見えました。まあ、好み次第ですね。当然ながら、登下校時の立ち寄りは禁止でございます。
小学校が併設されており、半分くらいが小学校からの入学組になるようです。
ちなみに学校説明会で校内新聞みたいなものも配られたのですが、先生がほぼ横浜雙葉中・高出身者のようで先生紹介っぽい記事の中に載ってました。ちなみに卒業した大学名も記載しており、なかなか包み隠さず書くのね、と思いました。
学校はJR石川町から歩くと割と遠くて、極め付けは最後の方のどエライ坂道です。説明会の日が暑い日だったのでかなり汗だくになりました。。その途中には高級な横浜の住宅街という感じで広々とした住宅が多かったです。
ちなみに帰りに東急の元町・中華街駅まで歩きましたがそちらの方が近いもののやはり坂道はあります。
ちなみに制服は冒頭伝えている通り、修道院のような感じで我が家の娘は非常に難色。
どうなんだろ、と思ってましたが、学校説明会の動画を見る感じ、うーん、確かにそんなに・・・。
- 横浜雙葉の制服((株)ウイングの画像を抜粋)
▼横浜共立
キリスト教のプロテスタント系会派で非常に宗教色が濃いのが特長です。
制服は割と可愛いと思います。黒いセーラー服ですが襟元が赤色となっています。
校長先生は男性です、女性としての奉仕の精神をキリスト教である聖書の教えを通じて学ぶという事で最初っから宗教色強めな印象です。毎朝、礼拝堂でお祈りが必須で、当然ながら聖書の授業があります。
こちらの学校も校則は厳しめでスマホはNGだそうです。但し、横浜雙葉よりはゆるい、という印象でした。
但し、こちらも登下校の立ち寄りは禁止です。
小学校の併設等はないので皆、中学からの入学になります。
勉強に関しては非常に力を入れており、その分、授業に付いていくのが大変ではあるようですが、先生方はしっかりサポートしていく体制を取っているとのこと。
また横浜共立出身の先輩方が時折、来訪され職業観を付けるような講演も頻繁に行なっているようです。
学校はJR石川町から近いです。乙女坂というのがあり、それなりに長い階段などもありますが、個人的にはそれほど気にならない程度でした。
ちなみに制服に関してセーラー服で割と可愛いということで我が家の娘の評価としては高かったです。
- 横浜共立の制服((株)ウイングの画像を抜粋)
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横浜雙葉、横浜共立の立地/校庭/設備について
▼横浜雙葉
一通り揃っている印象でしたが全体的に古めかしいです。
歴史もある学校なのでしょうがないですが老朽化していることは否めません。その割にはしっかりした構造物に見えます。
具体的には講堂、聖堂、宗教室、和室、生徒ホール、体育館、グラウンド、テニスコートなどがあります。
残念なのは、食堂やプールがありません。また思った以上にグラウンドが狭い印象でした。
また学校内は全てどこでも行き来できるようですが、なんだかとても階段が多く、ちょっと驚きました。
一番気になったのは自販機がほぼない事です。学校説明の動画の中でも皆、水筒を持ち込んでおり、昼食は教室内でお弁当を食べる中で、”やかん”でお茶を注いでくれるような感じでした。
昭和の時代をそのまま残している、といった印象です。
立地としては、JR石川町駅から徒歩15分、東急・横浜中華街駅から徒歩10分でどちらも坂を登ります。やや駅から遠い印象ではありました。
▼横浜共立
改修工事等の兼ね合いもあったと思うのですが総じてきれいです。
また横浜市初の指定文化財が校舎内に存在します。
設備環境は一通り揃っていると思います。
ちなみにプールや食堂は横浜雙葉同様にありません。
全体的におしゃれな印象です。
立地は、JR石川町駅から徒歩10分程度で乙女坂というのを上って行くとそこにあります。
横浜雙葉、横浜共立の部活や行事について
どちらの学校も部活は活発ではなく、またキリスト教系ということで同じ会派の学校としか練習試合等もしないとのこと。
また土曜は教会でのお祈りや、ボランティア活動などキリスト教教育の中での活動に使われることも多いようです。
但し、基本的には土曜休みです。
キリスト教の宗教関連は以前、以下の記事に纏めているので参照ください。
[関連記事]
入学後に気づいたあるある集 〜登校時間・土日・宗教編〜
あなたはどっち派? 〜キリスト教/仏教or無宗教編〜
横浜雙葉、横浜共立の先輩について
▼横浜雙葉
女子アナウンサーが多いようです。
- 戸田恵美子 – 元TBSアナウンサー
- 八木亜希子 – 78回生。フリーアナウンサー
- 元フジテレビアナウンサー 渡辺真理 – 81回生。フリーアナウンサー元TBSアナウンサー
- 三浦しをん – 作家
- 乙黒えり – 女優
- 瀧口友里奈 – タレント
- 川村優希 – 医師、タレント
- 日比麻音子 – TBSアナウンサー
▼横浜共立
学者や教育家、アナウンサーなどが幅広く輩出しているようです。
- 櫻井ちか(教育者、女子学院中学校・高等学校創立者)
- 坂本真琴(婦人運動家)
- 高田敏子(教育者)
- 小林節子 (フリーアナウンサー) (元フジテレビアナウンサー)
- 若林亜紀(フリーランスライター)
- 久冨慶子(テレビ朝日アナウンサー)
- 蜂飼耳(詩人、早稲田大学教授)
- 堀江有里(社会学者、神学者、牧師)
横浜雙葉、横浜共立に関する所感
両校は偏差値、立地、そして宗教の観点でも近しい位置にいますが、カルチャーは割と異なっている印象でした。
もうこれは好みによると思います。ぜひ、興味のある方は学校説明会に行ってみましょう。
▼横浜雙葉
は完全なお嬢様養成所という印象ですね。
昭和感が漂うハイソサイエティな空間かと思います。
先生方もそれに違和感を感じない同質の人種/ご出身で固められております。
スマホNGや自販機がない等、社会とはかけ離れた異空間という感じ、ここにさらに小学部からの人間が加わるということで私はちょっと違和感は正直ありました。
この学校説明会や校舎見学にて特に違和感を抱かないご家庭は特に問題ないと思います。
▼横浜共立
宗教色が強いものの、勉強をガツンとやらせるとともにキリスト教の教えも毎日礼拝堂の祈りやボランティア活動を通じて「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい」という精一杯尽くして愛を説いていきます。
なお、女性としての教えを含めビシバシ教える厳しさも伝わってきますが、そこまで一般世間とズレた印象はなく、きちんとした女性を育成していく、といった姿勢が伝わってきます。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
コメント
横浜雙葉も自販機ありますよ。
また進学は雙葉の方が医学部進学者も多く上だと思います。
また制服ですが、横浜雙葉の夏服は見ましたか?修道女とはひどいですね。お嬢様製造なんちゃらではなく、勉強をしっかりさせる学校です。偏見に満ちた記事はやめてください。
自販機についてあることに驚きです。そこは修正させて頂きます。(学校側で見せて頂いた動画含めヤカンで注いでる印象も強くかなり昭和感が強かったです。)
医学部進学者が多いのは雙葉小学校の卒業生が主なので正直、中高で見ると横浜共立の方が上の理解です。
制服は個人の主観です。勉強をしっかりさせる学校というよりお金持ちの保護者が多く、きちんと先回りして家庭教師等で外部による力によって勉強されている家庭が多いという話は聞いてますので偏見ではない理解です。
進学実績で医学部云々のところはデータ的な裏付けはありますか?
また学校の努力というより外部の塾や家庭教師の熱心な利用によって云々というのは横浜雙葉に限っての話なんでしょうか。
それは置いといて、仮に小学校からの人が多いとして何故進学実績は共立の方がいいという結論になるのでしょうか?
もう少し分かりやすく教えていただけると参考になります。
姪の受験に際し参考にさせて頂きます。
横浜雙葉高校の2023年の医学部合格実績について、国公立2.82% 私立18.64%は、この偏差値帯では良い方だと感じます。
小学校からの子達はストレートに言うとお金持ちのご家庭が多く、
ずーっと幼少期から通塾/家庭教師による学習を実施している方が多いようです。(通っている保護者からも聞いております)
全体的に横浜共立推しということが伝わってきました。
恐れ入ります。中立的に記述するように改めて見直しします。