前回の記事では塾ライフの中でも子供達にフォーカスしました。
今回は塾の先生に着目し先生との相談に際してどのようにすれば良いか等をテーマに記載します。
塾の先生は「受験のプロ」でありながらも、1人の人間ですので相手に悩んでいる部分がきちんと伝わらないと解決アプローチもぼやけた内容になってしまうかと思います。
ぜひ、力強い味方に付けて塾の先生の支援を頂きましょう。
中学受験の失敗談について、他の記事をまだ見ていない方は以下も参照お願いします。
塾の先生への相談で自分なりの分析を添えていない。
塾の先生との付き合い方というのが裏テーマなように思います。
まず、先生に相談する前提には子供の勉強面での悩みが根底にありますよね。
まずは、先生に相談する前に整理しておいた方が良いことがあると考えていますのでその話からしていきます。
ちなみにサピックスですと小学校6年までは特に面談はありません。
日能研も特に希望しない限り、先生と話をする機会がありません。
でも子供の成績を上げるためにはどうすれば良いんだろうと悩むママも当然、多いと思います。
小学校4〜5年の場合、積み重ねをしていく段階につき、決まった単元を着実に理解していくこと、これ以外に道はなく、そこの分からない問題を潰すことが最重要になってきます。
小学校6年では弱い部分の補強や分からない単元含め勉強分野と進め方/打開策そのものの相談という2方向になっていくかと思います。
よって、子供が4〜5年なのか6年なのかで聞く内容等も変わってくるかと思います。
小学校4〜5年であれば、どこかの単元において理解が出来ず、点数が伸びないとか、いつも、例えば、国語の教科が点数が取れないといった悩みがあるとした場合、
ピンポイントに具体的にどこの単元に間違えが多いのか、どこを理解していないのか、を塾の先生に伝えて、補強していただく形が早いです。
またいつも特定の教科が点数の伸び悩みがあるのならば、根本的な問題を孕んでいると思います。
そもそも読解力がなく、読みきれていない等があれば、どうやったら読解力をつけることが出来るのかを塾の先生に確認し、塾の教材とは別に補足テキストをやった方が良い等の補強するための情報を教えてくれるはずです。
小学校6年であれば、どの単元が弱い等の事柄は上記と同じように対策すべきですし、夏以降になると狙っている中学校に対する学習の進め方を指南いただく必要が出てきます。
学校によって問題の傾向があるのでそこを考慮した対策を講じることでその中学受験への対策として効果的である為
小学校4年、5年、6年の時に適宜、電話で相談を実施していました。ぜひ、電話を活用しましょう。
塾の先生に質問等をする際にはより具体的に相談してみることで解決することが多くあると思います。
質問してその最適解を聞きたい場合は、自分なりに子供の解答用紙を分析し、その見解を踏まえて相談することが肝です。
社会人となっている保護者の方々だったら判ると思いますが、仕事も同じで何が原因でこうなっているのか?という再発防止と同じでその根幹となる部分が曖昧だと同じ過ちを繰り返します。
ぜひ、その分析を踏まえつつ、日頃、子供を見ている先生の意見を織り交ぜることで最適解を導きやすいと思います。
塾の先生に気を使わず、高い授業料を払っているのでぜひ、利活用した方が良いです。
他具体的な事案を基に説明をしていきます。
質問することに抵抗があり、悩みがあるのに質問をしていない。
これは勿体無いです。
塾の先生は塾に日々、通学中の子供の様子やパーソナリティも理解出来ているので具体的な課題を伝えることによって、効果的に解決アプローチを伝えていただけることがあります。
我が家の息子の場合、小学校4年〜5年において特に国語が苦しんでいました。
一方で本を良く読む習慣もあったので決して読解力がなかったわけではありません。
塾の先生に「国語に関して家庭学習をしていると分かっていないわけではないがその割に問題の意図を誤って解釈して間違うケースが多いので、何か効果的な対策というか勉強法ってありますか?」と
相談してみると授業中の様子を見ていると理解出来ているのに速読しててすっ飛ばして勘違いして誤答しているケースがやはり散見されるということでした。
確かに公文をずっとやっていたので、実は算数も同じような傾向がありましたし、テストもいつも時間が余るという感じでした。(その割に結構、誤答していたので見直せ、と口すっぱく受験ママは言ってましたが。。)
そこで国語の場合は塾の先生から息子に文章を読む時に出来る限り、マーキングをする癖を徹底するような指示をしていました。勘違いや間違いがないように。
親だけでなく、先生からも指導して頂くことで母親よりも塾の先生の言うことをきちんと聞いており、徐々に改善の傾向が見られました。
相談し、先生に上手く動いて頂くことで解決に近づいていくケースもあるので、ぜひ、相談はした方が良いと思います。
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曖昧な質問をしている。(もしくはそれに気づかず、改善策が見えていない)
塾の先生に質問するとき「どうすれば成績が上がるのか」とか「勉強に集中しないのでどうすれば良いのか」など、抽象的で曖昧な相談をしている方、いませんか?
曖昧な質問は曖昧な回答した帰って来ず、概念的なキャッチボールとなり、根本的な解決に到るまでに時間が掛かってしまいます。もしくはそもそも解決しません。
質問をするときはより具体的に塾の先生に確認する方が良いです。
さっきの国語の話でも取り上げたように勉強面の場合はどうしてもこの部分において間違いが多く、どうやったら改善できるのか、という論法での確認の仕方がベストです。
例えば、「算数においてケアレスミス、特に計算ミスが多い」という状況であり、どうすればもっとミスが減るのか?と悩んでいたご家庭があったと仮定します。
その際、子供の解答用紙と問題を照らし合わせて自分なりに原因がどこなんだろうと観察して見ます。
(解答用紙と問題用紙で観察して見たことがありますか?結構、そこにはその子供の癖や原因がたくさん見えますよ。)
その計算する過程の式によって、解決するアプローチが違ってきますのでそこを押さえた上で塾の先生に相談するとかなり効果的な答えが帰ってくるはずです。
その原因は子供の式を見て、例えば、明らかに暗算でも計算できそうなものも筆算等で計算し、計算ミスしているといった場合(我が家の娘はこのパターン)
中学受験の算数では0.25は1/4、0.625は5/8とか問題でよく出てくる一定のメジャーな少数に関しては見た瞬間に分数で読み替えることができるようにしておかないと複雑な四則演算をする際に無駄に少数のまま計算し、計算ミスを誘発します。
これは計算ミスと解答するための時間を無駄に奪われるので効率も悪いです。
算数の場合、11×3.14は34.54など円周率に関するものもや、単位の問題も一定数を暗記して瞬時に解くという癖がないとそれだけでビハインドであり、計算ミスとなる機会がどんどん増えてしまいます。
よって、対策としてはまず、計算の効率性も悪いことが分かっているのである程度の少数や分数の変換、円周率の掛け算類、単位に関してはトイレに貼って覚える等していくことで徐々に計算ミスが減っていくはずです。
逆に子供の式を見て、例えば、計算式をすっ飛ばし過ぎていて見返した時にどこで間違っているのか分からない場合(我が家の息子の小5時代はまさにこのパターン)
ここの解決策はとにかく数式を綺麗に書く癖を付ける。
また字が汚くて1と7を間違えるとかよくあるので、ある程度すっ飛ばしての計算は良いものの、あとで見返しても分かるレベルで数式を残す、そして、
数字の記述に関して0か6かも分からないような汚い字は書かないようにする、
という対策を日々実施していくことで問題が解消されます。
単純に「計算ミスが多いんです、どうしましょう?」と先生に聞いてもなかなか曖昧な回答しか来ないと思います。
まずは自分なりに分析した上で先生に相談することで効果的な解が得られると思います。
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塾の先生が進める中学について検討しない。
志望校を決めていく際に各家庭の考え方、方針があると思いますのでそこは意見を纏めておく必要があります。
その上で相談し、面談等で先生が難色を示している場合やお勧めの学校を言われた場合はむげにせず、「なんでお勧めなのか?」をきちんと聞いてみると非常に参考になる場合があります。
塾の先生は勉強を生徒に教える傍ら、毎年、複数の中学に子供を送り込んでいるのでいろんな学校とのパイプが存在します。
また中学受験を専門にする塾は仕事柄、偏差値がどうしても指標になりますし、中学受験をする生徒の次の目標は大方が大学進学になるので、その中高一貫校に通った後の大学実績に関しても基本的に理解しています。
その中高一貫校に顔を出して塾としての付き合いをするケースもあることでしょうし、毎年どういった子供がその学校に通っているか、カルチャーみたいなものも含めて肌感覚は持っていると思います。
塾がお勧めしてくる中学校は基本的に入口よりも出口の偏差値が良い学校の印象が強いです。
少なくともサピックスで子供ごとに推奨された中高一貫校をみると入口の割に大学進学が良いところが多い気がしています。
また塾の様子を見て合いそうだな、という感覚も持っていると思います。
我が家の場合、先生が押した学校に関してもともと検討のテーブルに入ってなかったので、一度、見に行ってみようということで文化祭含めタイムリーに見てきましたが結構良いな、と思い、縁あって息子は現在そこに通っています。
特に息子と似たようなタイプの子供が多く、偏差値以上にカルチャーとしてFitしているように見受けられます。
塾の先生の肌感はかなり良いな、と振り返ってそう思います。
(その塾の担当になった先生が良かったというのもあるかと思いますが。)
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時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。
既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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