今回は入試が始まった「東京・神奈川の入試の動向」という事で2/1入試の倍率状況や昨今の傾向等の振り返りやそこから得られる教訓をテーマに記載します。
今後、中学受験を控えているご家庭は教訓事項を理解頂くと良いかと思います。
なお、前記事と同様にリアル感が伝わるようにTwitter情報からも抜粋しています。
秘匿できるようコメントだけ抜粋していますのでご了承をお願いします。
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前提
情報元は市進学院の情報とします。また偏差値について日能研の情報を元に記載します。
加えて、2/1の午前試験をベースに記載します。
学校のピックアップはすみませんが例年の人気校等を加味しつつ、私の独断と偏見で選別致しました。
ちなみに午後入試については、2教科ないし、算数選抜のような形式の学校の場合、個人的な感想だと倍率よりもその時の子供のコンディションが全てと感じます。
4教科の場合、どこかの教科で失敗しても他の教科でリカバリーが出来るケースがありますが、2教科や算数選抜は完璧にクリアした人が勝利で後の人はドボンという状態になります。
よって、ここでの議論からは外します。
東京・神奈川の2/1入試状況
2/1だけでもかなりの学校がありますので偏差値毎に区切って傾向をみたいと思います。
なお、2/1の最大の特長は、色々な偏差値の子が一番分散するのがこの日です。またチャレンジされるのもこの日が多いのでまさに様々な場所で合戦が行われていると言えます。
偏差値50未満は人気が分散傾向
注目すべきは3年間連続で実質倍率が2.0倍未満の学校です。
ここは良くも悪くも偏差値変動もあまりなく、例年、安定した倍率を保っている傾向であり、来年以降でこの偏差値帯で受験検討している方は学校選定の1つとして考えるとお得かもしれません。
基本的に共学、及び付属校の倍率はやや高い傾向にあるようです。
学校名 | 偏差値 | 別学/共学区分 | 2018年実質倍率 | 2019年実質倍率 | 2020年実質倍率 | 2020年傾向(昨対) |
跡見 | 37 | 女 | 1.0 | 1.2 | 1.9 | ⬆️(大幅増) |
神奈川学園 | 41 | 女 | 1.4 | 1.4 | 1.6 | ↗️(微増) |
昭和女子 | 42 | 女 | 1.3 | 2.0 | 3.3 | ⬆️(大幅増) |
穎明館 | 44 | 共 | 1.6 | 1.5 | 2.3 | ⬆️(大幅増) |
光塩女子 | 45 | 女 | 1.4 | 1.4 | 1.4 | ➡️(横ばい) |
カリタス | 45 | 女 | 2.0 | 1.7 | 1.5 | ↙️(微減) |
山手学院 | 48 | 共 | 2.1 | 2.5 | 2.7 | ↗️(微増) |
青稜 | 48 | 共 | 2.0 | 3.5 | 3.3 | ↙️(微減) |
品川女子 | 48 | 女 | 2.3 | 2.2 | 2.5 | ↗️(微増) |
日本大学 | 48 | 共 | 2.5 | 3.0 | 3.8 | ⬆️(大幅増) |
國學院久我山 | 48 | 共 | 2.6 | 2.7 | 2.8 | ↗️(微増) |
田園調布学園 | 49 | 女 | 2.0 | 2.1 | 2.4 | ⬆️(大幅増) |
東京女学館 | 49 | 女 | 2.7 | 3.3 | 3.5 | ↗️(微増) |
日本女子 | 49 | 女 | 1.7 | 1.8 | 2.4 | ⬆️(大幅増) |
成城学園 | 49 | 共 | 2.6 | 4.1 | 4.3 | ↗️(微増) |
高輪 | 49 | 男 | 2.3 | 2.2 | 2.8 | ⬆️(大幅増) |
公文国際 | 49 | 共 | 1.4 | 1.6 | 1.7 | ↗️(微増) |
偏差値50以上55未満は一部の人気校を除き、分散傾向
開智日本橋、青山横浜英和、三田国際は、昨今、急上昇気味でしたが高止まった印象です。
一方で香蘭が人気復権し、上昇傾向です。
上記の学校は来年以降どうなるかはまだ読みきれない学校かと感じます。
出口偏差値が高いということで話題の世田谷・攻玉社・巣鴨は実質倍率も高めの状況。徐々に倍率が上昇気味なので来年はさらに若干、倍率が上がっているかもしれません。
横浜共立、横浜雙葉はお互いに受験生を食い合ってる関係上、例年並みの状況。来年も同様の傾向で推移するように感じます。
桐朋については立地の関係もあり、来年も同様の倍率になるのではないかと推察します。
学校名 | 偏差値 | 別学/共学区分 | 2018年実質倍率 | 2019年実質倍率 | 2020年実質倍率 | 2020年傾向(昨対) |
開智日本橋 | 50 | 共 | 2.6 | 3.7 | 3.1 | ⬇️(大幅減) |
桐蔭 | 50 | 共 | 5.7 | 3.3 | 2.2 | ⬇️(大幅減) |
世田谷 | 51 | 男 | 2.2 | 2.7 | 4.0 | ⬆️(大幅増) |
青山横浜英和 | 52 | 共 | 2.0 | 3.7 | 3.2 | ↙️(微減) |
大妻 | 52 | 女 | 2.4 | 2.6 | 2.6 | ➡️(横ばい) |
香蘭 | 52 | 女 | 1.8 | 4.1 | 3.9 | ↙️(微減) |
攻玉社 | 52 | 男 | 1.8 | 1.9 | 2.1 | ↗️(微増) |
巣鴨 | 53 | 男 | 2.4 | 2.6 | 3.8 | ⬆️(大幅増) |
三田国際 | 54 | 共 | 4.4 | 4.5 | 2.7 | ⬇️(大幅減) |
横浜共立 | 54 | 女 | 1.8 | 1.6 | 1.7 | ↗️(微増) |
横浜雙葉 | 54 | 女 | 1.7 | 2.0 | 1.5 | ⬇️(大幅減) |
桐朋 | 54 | 男 | 2.4 | 2.2 | 2.2 | ➡️(横ばい) |
偏差値55以上60未満も分散傾向
全体的に倍率はどの学校も過去3年間で安定的に推移している学校となります。
若干、年によってでっこみひっこみはあるのですが、知名度や実績含めそれぞれが個性があるので同じ偏差値帯の子供が分散されているように見えます。
基本的に新たに校舎を改築したり、その年の大学への進学実績が良いと倍率が高まる傾向がありますがそれ以外の副次的な効果で倍率上昇はあまりありません。ほとんどが来年以降も同じ倍率になるのではないかと感じます。
芝がややダウン・トレンドですが、Web出願等が出来るようになると倍率が回復するように思います。
学校名 | 偏差値 | 別学/共学区分 | 2018年実質倍率 | 2019年実質倍率 | 2020年実質倍率 | 2020年傾向(昨対) |
鎌倉学園 | 55 | 男 | 3.4 | 3.3 | 2.4 | ⬇️(大幅減) |
城北 | 55 | 男 | 2.6 | 2.5 | 3.0 | ⬆️(大幅増) |
東洋英和 | 55 | 女 | 2.6 | 2.1 | 2.7 | ⬆️(大幅増) |
中央大附 | 56 | 共 | 3.1 | 3.7 | 3.5 | ↙️(微減) |
法政大 | 56 | 共 | 3.7 | 3.6 | 3.5 | ↙️(微減) |
中大横浜 | 57 | 共 | 2.5 | 3.5 | 3.4 | ↙️(微減) |
逗子開成 | 57 | 男 | 2.1 | 2.2 | 2.1 | ↙️(微減) |
学習院女子 | 58 | 女 | 2.2 | 2.7 | 2.5 | ↙️(微減) |
立教女学院 | 58 | 女 | 2.2 | 2.4 | 2.5 | ↗️(微増) |
本郷 | 58 | 男 | 2.7 | 3.2 | 2.7 | ↙️(微減) |
鷗友学園 | 59 | 女 | 2.0 | 2.2 | 2.0 | ↙️(微減) |
頌栄 | 59 | 女 | 2.8 | 2.6 | 2.3 | ↙️(微減) |
サレジオ学院 | 59 | 男 | 2.2 | 2.3 | 2.0 | ⬇️(大幅減) |
芝 | 59 | 男 | 3.2 | 2.6 | 2.4 | ↙️(微減) |
偏差値60以上75未満も分散傾向
ここでの倍率も全体的に安定的です。多少のトレンドはあるものの例年大きく変化しません。
なお、当然ながら、倍率3.0倍未満の学校を受ける方が打点が高くなります。
一方で過去問等を見るとわかりますが各学校の特色のある問題が頻出されますのでお子さんの相性も鑑みて進めないとなかなか勝ちを握り難いゾーンだと思います。
学校名 | 偏差値 | 別学/共学区分 | 2018年実質倍率 | 2019年実質倍率 | 2020年実質倍率 | 2020年傾向(昨対) |
吉祥女子 | 60 | 女 | 2.2 | 2.5 | 2.7 | ↗️(微増) |
広尾学園 | 61 | 共 | 5.5 | 5.0 | 4.8 | ↙️(微減) |
早稲田高等 | 62 | 男 | 3.2 | 3.2 | 3.2 | ➡️(横ばい) |
洗足 | 62 | 女 | 3.9 | 3.3 | 3.7 | ⬆️(大幅増) |
フェリス | 62 | 女 | 2.0 | 2.1 | 2.0 | ↙️(微減) |
海城 | 63 | 男 | 2.7 | 2.8 | 2.8 | ➡️(横ばい) |
駒場東邦 | 63 | 男 | 1.8 | 1.8 | 2.0 | ↗️(微増) |
慶應普通部 | 64 | 男 | 3.1 | 3.3 | 3.4 | ↗️(微増) |
早稲田 | 64 | 男 | 3.2 | 2.7 | 3.2 | ⬆️(大幅増) |
早稲田実業 | 64 | 共 | 3.5 | 4.1 | 3.8 | ↙️(微減) |
渋谷渋谷 | 64 | 共 | 3.5 | 3.5 | 3.3 | ↙️(微減) |
雙葉 | 64 | 女 | 3.3 | 2.7 | 2.8 | ↗️(微増) |
武蔵 | 65 | 男 | 2.9 | 3.1 | 3.1 | ➡️(横ばい) |
女子学院 | 66 | 女 | 2.6 | 2.6 | 2.6 | ➡️(横ばい) |
麻布 | 67 | 男 | 2.4 | 2.7 | 2.7 | ➡️(横ばい) |
桜蔭 | 67 | 女 | 1.8 | 1.7 | 1.9 | ↗️(微増) |
開成 | 71 | 男 | 3.0 | 2.9 | 3.0 | ↗️(微増) |
2/1の中学受験の様子
2/1は、入試のまさに本番と言える日です。色々な方が朝からエールを送っていました。
まさに小学生にとって、長い勉強期間だったと思います。
中学受験経験のある先輩も応援しています。
試験そのものになったら、子供自身を見守ることしか出来ない。
我が家もそうでしたが、送り出したら振り返ることなく試験に向かう。その背中を親は見つめるのみ。
東京・神奈川の2/1入試は割とお祭り騒ぎのように人やテレビ、塾の応援がスゴイですね。
ホッとしますね。
午後入試は本当に疲れるんですよ。。。(落ちると肉体的な面だけでなく精神面でも・・・・)
なかなかリアルを感じますね。
なんだかぐっと来ます。
自分自身が中学受験した方は非常に感慨深いんだなあ、と感じます。人生において学びも多い経験であることは間違い無いのだと思います。
まとめ
2/1は基本的にかなりいろんな偏差値帯の人が大きく分散するのでここで勝ちを握ることは重要です。
一方で、実質倍率の影響をモロに受け、例年なら合格できる子も倍率が高いと点数勝負で当日のコンディション次第で突破が難しいケースもあります。
ぜひ、この入試期間はどんなことがあっても前向きに向き合ってやりきりましょう。
ちなみに来年以降の中学受験へ挑む方へ2/1の攻め方は以下の記事をぜひ、参考に。
メイン塾の補助的な位置付けで総復習/補強の為に
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
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