昨今、日本政府より緊急事態宣言がなされました。
それに伴い、各大手学習塾は軒並み休校という事となっています。
もちろん、既にそんなことは知ってるよ、という方が大半だと思います。そこでそんなコロナ影響を受けながらも、中学受験に挑む予定の方に関して我が家の取り組みも伝えつつ、これが良いのではないかと思う事柄について記載したいと思います。
あくまで各ご家庭での判断が大事ですので参考までにみて頂ければと思います。
コロナ影響による休校に関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
コロナ禍で実態調査をTwitterで実施してみた
現在、入塾したてのご家庭、入塾して1年経過している、2年経過している、もう小6だよ(涙)、と色々なご家庭がいらっしゃるかと思います。
今回は、それぞれの立場で我が家だったらどうしてるかな、という事も考えつつ、見解等を記載したいと思います。
ちなみにTwitterで以下の通り、アンケート実施しました。
サピックスや日能研、四谷大塚等の学習塾に通ってる方を対象にこの自粛期間に塾側へ望む授業形式について教えて下さい。(ブログに集計結果Upします)アンケート期間は4/8〜15です。
— kanaharu@中学受験ブロガー (@kanaharu2019) April 8, 2020
結論、オンライン授業(双方向)が単独60%以上の過半数。従来通りの対面式授業も10%強の希望者あり。動画配信は20%強。
塾の関係者の方は早々に準備をして欲しいところです。
(ちなみに私のフォロワーさんは圧倒的に中学受験を検討している保護者が多いのでそのセグメント層の回答結果です。)
休校時における勉強の向き合い方
ここから各ご家庭のシチュエーションごとに見解等を記載したいと思います。
入塾したてのご家庭について
恐らく低学年のご家庭が多いと思います。また塾が初めてという方も多くいるのではないでしょうか?
学習塾は、本来、近しい偏差値レベルの子たちと集団で授業する事でお互いに刺激を受け、切磋琢磨し、友達とも話をしてその子自身も成長していく場となります。
一方で、どこが分からなかったか含め帰りや授業の合間とかでも話をし、自分と周りの知識の距離感も肌で感じることが出来ます。
現時点ではその空間とも言える場所がいわゆる三密(密集・密接・密閉)となりますし、国から自粛要請もあり、その場所を奪われている状況です。
現状、各大手塾のどこに通塾しているかによって保護者にて持たれている武器が異なります。
大手塾を3つのみピックアップしますが、この3社の場合で渡されている武器の基本はそれぞれ以下かと思います。
- サピックスはプリント重視なのである程度のプリント類とコアプラスなどの副教材
- 四谷大塚であれば予習シリーズの動画とテキスト
- 日能研であればテキスト
四谷大塚については予習リリーズが充実しているのでそこを重点的に進めることが出来ますのでシンプルにそこをやり抜いてテキストを進めることがベストかと思います。
問題なのはサピックスと日能研。
サピックス自体は復習がベースですので入塾したてですと情報がかなり少ないと思います。
また、サピックスの命は「ノウハウを結集したプリント類」であり、そのプリントに記載されている問題の内容は大人が見ても理解するのに割と時間が掛かるレベルのものになっています。
そのプリント類も入塾したてだと手持ちが少ない上に手を付けるのが難解というのが事実だと思います。
サピックス通塾の方について、かなり判断が別れるところになろうかと思いますが、我が家が入塾したてだった場合は、一旦、退塾し、Z会通信教育の中学受験コースに切り替えるだろうな、と思っています。
理由は以下。
- Z会はそもそも我が家の知り合いでも活用しているご家庭もおり、一定の効果を目の当たりにしている。
- コロナウィルス影響は年末まで掛かる可能性が十分あり、塾の恩恵を受け難く、入塾したての場合、塾に対して執着する義理もない。
別途サピックスの入塾については今後どうなるか分かりませんが、現在、小6の学年は今更、中学受験離脱は考えられないものの、その学年以外は、中学受験からの経済的理由・心理的理由の2点から離脱は増えるものと予測します。
よって、仮にコロナ影響が回復してきたら、再度、サピックスへの入塾チャンスはあると思いますし、仮に小学校低学年だった場合、家庭学習を前提とした通信教育の方がはるかにコスパは高いだろうと考えています。
次に日能研について、日能研の場合は、基本的に配布済みのテキストが存在しています。こちらをベースに授業は進んでいきますし、基本的にご家庭でも教えられるレベルの問題が多いことから、テキスト重視で予習勉強をしていく形式で耐え切れる可能性はあります。
一方で、こちらも先ほどのサピックスでの話と一緒で、一旦、退塾して、Z会通信教育の中学受験コースに切り替るのもありかと思います。
もちろん、通塾して月謝を払いながら、上記のような通信教育をサブとして実施することもありと思いますが、コストが余計に掛かりますし、余計な負担も多くなると感じます。
ここはそれぞれのご家庭で議論し、ご判断頂いた方が良いと思います。
入塾1年以上の低学年〜小学5年生のご家庭は徹底的に復習
ここは既に1年以上の通塾があると仮定すると既に武器が揃っているので、継続して通塾を選択し、塾が復帰するまで備えることが重要と考えます。
実際にはやるべきことは何か?というと、徹底的に復習です。
1年以上通塾していれば、今までに月次テストを12回以上、そしてサピックスであればサピックスオープン、日能研であれば公開模試、四谷大塚であれば、合不合判定テストなどを含めるとかなりの数の試験がされたと思います。
上記のテストは時の単元範囲の中で中学受験生にとって押さえて欲しいという塾側のメッセージが込められた内容になっています。
逆を言うとそれをきちんとこなすことで来年の学年になった際にその知識をベースにさらに新たな単元を理解出来るとともにその知識を応用した問題にも対処出来る基礎を養うことが出来ます。
学年が低いと2科目しかないかもしれませんが、小4以上は4教科ありますので、その当時の試験問題を全ての教科で解き直すことが重要です。
そこで分からなかった問題の単元をテキストやプリントを振り返って、勉強していく事で理解していなかった単元を改め、より理解を増やすことが出来ます。
入塾1年以上の場合は既に過去の教材が保護者にとっては強い武器ですのでそこを活用して、抜けていた知識を埋めに掛かると効果的です。
小6のご家庭については過去の試験を復習
我が家もこのゾーンに今います。もはやコロナの影響を受けまくりな上に転塾も今更し難く、基本路線としては塾と心中していくのが王道のセオリーと思います。
その中でも先の入塾1年以上の方と同様にまずは小5の過去の試験を洗いざらい復習していくことが非常に重要でそれを我が家としても繰り返し実施しています。
実際、我が家では3月にこれを実施し、4月初旬の公開模試で4科目全ての偏差値が浮上したので間違ってはいないと思います。
なお、だらだらやってても逆効果ではあるものの、本人の意識が高ければ、とにかく繰り返し勉強し、出来る限り「量」をこなすことが大事と思います。
量をこなすと自信にも繋がるし、何となく身体で覚えていく構えになるようです。
加えて、日能研のテキストをベースとしつつ、理科・社会についてはサピックスのコアプラスなども併用し、算数に関しては、以下の応用自在を教本っぽい使い方、もしくはテストと似たような問題をいくつか解くという感じで活用しています。
基本的には、娘自身で実施させており、分からない問題は我が家のママが教えるというスタイルで進んでいます。以前よりも自学自習になってきている印象です。
今、やっていることの意義を振り返り、復習に尽力する事が重要
どこかのタイミングで授業形式は復活すると思います。(もうそこは信じて突き進むしかありません。)
授業形式が復活した際にきちんと授業を吸収していくための準備期間が今であると位置付けてとにかく復習していくことが重要と考えています。
その知識を応用した見たこともない問題を塾にて教えてもらいながら解いていけるように基礎体力を上げておく。
それに尽きるのかもしれません。
息子の受験の時もそうですが、小5の知識が抜けているという場合が往々にして発生し、結局のところ、復習するパターンというのが存在していたのでそこを出来る限り小さくさせることが現時点でやれることなのではないか、と考えています。
現状、中学受験を視野に通塾している多くのご家庭では不安を持っていると思います。
我が家は2回目の中学受験を来年に控え、息子の時とは全く違うこの状況に驚くばかりですが、2年前の当時の入試までの記憶を頼りに先回りして出来る限り動いていければと思います。
その内容は皆様にも共有したいと思います。あくまで参考までに。
自宅での事前学習の強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、幼児(年少・年中・年長)、小学校の低学年の方向けの話です。
本来であればこちらに記載の通り、我が家では公文を実施していたのでそれを押したいのですが
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習が非常に重要になります。
一方で我が家の子供達の同世代で勉強の出来る塾友にて結構な確率で事前学習で活用していた通信教育がありました。
それがZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座です。
中学受験を目指している塾通い前の幼児、及び、小学校低学年のご家庭に対して、
コロナ禍の昨今、密を避けて自宅学習可能なZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座をお勧めさせて頂きます。
ちなみに中学受験を目指す際、何か事前学習をさせておくことはより上位の学校に行きたい場合、必要な事柄だと思います。
事前学習においてはこの記事にて塾の上位者の利用していた学習教材・方法を載せてますが
その中でもZ会 幼児コース 、及びZ会 小学生向け講座は押せます。
資料請求に関しては当然ながら完全無償ですので一度、 資料請求の上、検討して頂くことをご提案します。



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