以下の通り、低学年のご家庭に関してフォーカスを当てていきます。
中学受験を検討している小学校低学年のご家庭にスポットを当てたいと思います。
我が家では現・中1の息子世代と、現・小5で新小6となる娘世代の方々の小学校の友達や、中1の息子の友達の様子を聞いていて、なんとなく小学校低学年の時から過ごし方にもちょっとずつ差があるように感じていました。
そこでいくつかの切り口に分けて、進めて行きたいと思います。
ちなみに低学年の推奨ToDoリスト・シリーズの記事の読者対象は幼稚園の年中〜小学校3年くらいと想定し、記載しています。既に小4〜6のお子さんがいる方は参考までに振り返って見て頂くと良いかもしれません。
今回は、低学年の中でも中学受験を主眼とした場合に”別にあえて今、習わなくても良い習い事”というテーマで記載します。
もちろん、基本的に習い事に無駄なことはないでしょう。
但し、中学受験を実施していく上でそれほど必要ではないもので時間を要するのは結構大変ですのでやめといた方が良い習い事について触れます。
低学年の推奨ToDoリストに関する他の記事を見たい方は以下を参照お願いします。
習い事には4種類の区分がある
習い事には、大きく以下の4種類が存在すると思います。
区分 | 概要 | メリット | デメリット | 備考 |
学習系 | 塾や公文などの勉強を教える系の習い事 | ・幼い頃からちょっとずつ勉強のリズムを掴める。 ・頭が良くなる。 | ・やらされ感や負担を大きくリスクあり。 ・習ってるだけで身にならない可能性もある。(本人のやる気次第) | |
技術系 | そろばんや習字などの技術を習得する習い事 | その技術を一定レベルで習得出来る。 | 長い期間習わないと技術習得が出来ない。 | 親がその技術を持っていることが望ましい |
芸術系 | お絵かきやピアノなどの芸術を学ぶ習い事 | ・感性が養われる。 ・特定の芸術スキルが身につく。 | 本人の合う/合わない判断が必要。(長期的に実施した場合のリターンが少ないリスクあり) | 親がその芸術スキルがあることが望ましい |
スポーツ系 | サッカーや野球などのスポーツをする習い事 | ・体を鍛えられる。 ・特定の競技スキルが磨かれる。 | そのチームやクラスの雰囲気に子供が悪影響を受けるケースもある。(いじめ/集団意識) |
ちなみに2019年の小学生の習い事人気ランキングは以下のようです。
第1位 :水泳
第2位 :英語・英会話
第3位 :ピアノ
第4位 :書道
第5位 :学習塾
第6位 :体操
第7位 :サッカー
第8位 :そろばん
第9位 :その他スポーツ
第10位:ダンス
第11位:空手
第12位:リトミック
第13位:バレエ
第14位:テニス
第15位:絵画
実にいろんな種類の習い事が存在してますね。
習い事の基本的な考え方として偏りのない選択が大事
習い事は4種類に区分けできる話を前提で述べましたが、あとは各ご家庭でどのような選択を取っていくかということですが、子供の将来像も視野に入れつつ、バランス良い形で習い事に通う方が本人にとっても切り替えもしやすいので良いかと思います。
個人的に好ましいと思うのは、学習系とスポーツ系もしくは芸術系とスポーツ系の2種類の掛け合わせだと感じてます。
違う属性で且つ、多すぎない程度の習い事という観点にて。
逆にスポーツ系ばかりやらせてるとか、学習系ばかりやらせているというのは、焼肉とトンカツという同じ肉ばかり食べさせている感覚と同じで偏りが強く、子供の成長・育成においてあまり良くないように考えています。
また、もちろん全てを実施することもありだと思いますが、今、少子化の問題で一人っ子も増え、過剰に子供へ習い事をさせる親も増えており、それは子供の負担の増大、やる気の低下をもたらすリスクがあります。
よって、例えば、学習系で公文、スポーツ系でサッカーという感じでバランス良く習う事が理想的であり、多くの方もそのようにしているとは思います。
Not Recommend(非推奨)な習い事
それでは、具体的にあまり推奨しない習い事についてそれぞれのカテゴリー毎に述べていきたいと思います。
学習系
英語教室
我が家は幼稚園に入る前に英語+リトミックという事でヤマハの「リズムで英語」というのを習ってました。
上記は、我が家のママが英語を習わすなら早いうちからが良いと言っており、習わす動きを取ってましたが、私はそれよりも幼稚園に行く前なので他の近しい子供との触れ合い慣れが出来るので良いかと思い、行かせてました。
1年経って、続けるか辞めるかの検討の時に当時の幼少時の息子に聞いてみました。
(;๏д๏) ←パパ(自分)
「”リズムで英語”続けたい??←正直、どっちでも良い」
(* ˊᗜˋ ) ←幼少期の息子
「あそこ行くと英語でしか皆んな喋らないからヤダ。←素直。」
まあ、そういうところだからね、と思いつつ、本人の意向も考慮し、且つ、もともと他の子供と事前に触れ合うという目的は果たされたので満を辞して、リズムで英語は終了しました。
上記のように他の目的があって行くのはありな気がしますし、そもそも海外で暮らしていて英語力を低下させたくないとか、両親ともに英語が喋れるので家庭に加えて、英語教室通ってるというならありと思います。
ご両親とも英語があまり喋れず、ただ英語教室に通わせている場合、無駄ではないかもしれませんが、リターンが非常に薄い習い事と思います。
なぜなら、きちんと中学受験して私立の中高一貫校に行くと英語教室で習う以上に英語力が確実に磨かれます。
今の私立は大学改革の影響も受け、語学力、特にリスニングやスピーキングにどの学校も力を入れているので中学以降できちんと追いつきます。
また小学校5年、6年で英語が必修化という事で中学受験でも必修化していくなら、加算しないとー、と考えているご家庭もいるかと思います。
ただ、本当に中学受験に英語が加算された場合、帰国子女が優位でそういう不公平な科目が加算されるようにも考えられず、短期的に見ると上位の学校ほど従来の4科のままで進むのではないか、と感じてます。
なお、10年くらいの長い期間で捉えると英語が中学受験の科目に必修になるかもしれません。
とはいえ、大手の塾もそこを拾いに掛かる手当もすると思うので、そこの動向を見た上で動いた方が良いと思ってます。
今この断面では、あまり習い事としては効果的ではないと考えています。
[関連記事]
英語先取りは有効か?[2020年 龍之介ちゃんが難関校を目指す]
番外編13)日本の英語教育をぶった斬る 〜It’s Nonsense!〜
算数パズル教室
時々この算数パズル教室の話を聞くのですが、正直、中途半端感が強いです。
これを実施する事で果たして算数力がつくのかが疑問です。
ここがふんわりしている印象で、習い事を習うならば、何を習得出来るかが明確な方が良いです。
これに通うなら、公文か通信教育の方が有効な気がします。
そろばん
こちらも算数パズル教室で述べた内容と同様で、最終ゴール・イメージがややふんわりです。
私自身、そろばんを長く習ってましたが、正直、暗算が早いかというとそういうスキルも付いてません。
よって、これをやるならよっぽど公文とかをやった方が良いのかな、と思ってます。
スポーツ系
スポーツについてはどの競技でも良いので1つはやっておいた方が良いと思います。
スポーツでこれはやめた方が良いというのは特にないです。むしろ、何もやらないというのは良くないと思います。
その理由は、体を鍛える以外にスポーツをやる中で得られるコミュニケーションとか友情など友達関係で学べる事柄も多いため、それを体感出来なくなるため。
技術系
書道(習字)
書道を習っていなくても勉強をたくさんしていく中で文字はきれいになって行きます。
子供達を見ていて特にそう思います。
なので、特段、わざわざ通わなくても良いのでは?と思います。
プログラミング教室/パソコン教室
今、流行りのプログラミング。
私自身、ITが身近なので特に思うのですが、プログラミングそのものが重要ではなく、論理的思考が重要です。
こちらは成長していく中で興味が出れば、子供自ら勝手にプログラミングを勉強すると思います。
今はいろんなツールが存在しているので、教えて理解するというよりネットで調べればスキルアップは可能です。
特に幼少期、児童期にやっても、どれだけのリターンがあるのか、個人的によく分かりません。
これをやるなら、別の習い事をした方が時間を有効活用できると思います。
芸術系
絵画
絵画そのものは趣味で実施すれば良いので通ってまで習うこともないのかな、と思います。
おさらい
習い事そのものは結局のところ、各ご家庭の判断に依存しますのであくまでここで挙げているのは、中学受験を狙った場合は、という前提が付きます。
何を子供に求めているのか、どういう子になって欲しいのか、で習い事含め変わってくると思っています。
ぜひ、そこを今一度、確認の上、習い事選定されることをお勧めします。
時事ニュースの習得/強化に向けて
最後に本記事とは直接関係ない宣伝となりますが、小学校の低学年の方、及び現在、中学受験真っ只中の方向けの話です。
中学受験では国語での読解力や社会において時事問題が出るケースが多々あります。
そういう情報はもちろん塾でも小学校6年生の終盤に重点的に学習ケースが設けられますが、日々の修練が非常に重要になります。
塾に頼らず、日々の生活の中で時事ニュースや中学受験の過去問題をイラスト付きで触れられ、子供向けとして中学受験の基礎教養を身につくことが出来る方法があります。
それが子供用の新聞です。
中学受験を検討されているお子さんだと小学校低学年から読み出すご家庭も多くいらっしゃいます。
幼い頃から時事ニュースに触れることは読解力向上や社会という知識を基礎的に固めていく上で重要です。
子供用の新聞は、読売KoDoMo新聞と朝日小学生新聞の2種類が有名で発刊部数も1位、2位となっています。
読売KoDoMo新聞は、週刊で気楽に暇な時に読めてリーズナブルな月額550円という価格設定です。
週に1回お試しに利用しようという方にはこの読売KoDoMo新聞をお勧めさせて頂きます。
ちなみに我が家の息子/娘も読んでましたし、今も引き続き購読しています。

既に本などが好きで書籍を読むことそのものに慣れている子供の場合は、毎日新しい内容を学べる日刊の朝日小学生新聞をお勧めします。
どちらもオススメの子供向け新聞で中学受験生の多くの方が購読していますのでぜひ、ご検討を!!
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