戦略84)中学受験を通じて気づくこと 〜高倍率/難化編〜

志望校の選び方

昨今、少子化ではあるものの、中学受験する人口が増加の一途となっています。
(とはいえ、コロナ禍の影響で2021年中学受験をピークに徐々に下がっていく可能性が出てきています)

我が子の受験した2019年度から割と顕著に増加傾向となったようでそこに関してはひしひしと受験を通じて、感じる事となりました。

とはいえ、中学受験が難化ってまだ中学受験していない保護者からするとピンっと来ないかと思います。

そこで今回は高倍率/難化をテーマにそもそもそれって何よ?というところと、どのように立ち向かうべきなのか、の見解も踏まえ、議論をしていきたいと思います。

 

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前提となる過去と予測の倍率や難化における数値

中学受験の人口トレンドについて、以下の3つのサイトを元に巣データを集めました。

2019年までが実績ベースの数値で2020年〜2025年は予測です。予測の考え方は以下の通り。

  • 首都圏内の私立中学校受験比率(G)は、2010年〜2019年が平均で0.4%の増加率であったため、2025年まで毎年0.4%上昇することを織り込んでいる。
  • 首都圏内の公立・私立小学校6年生総数(F)は、人口が毎年平均1.5%減少しているということで毎年1.5%を減らした総数にしています。
  • 首都圏内の私立中学校受験者総数(A)は、上記の2つの数値の掛け算で算出しています。
  • 首都圏内の私立中学校総定員数(B)は、2020年は2010年〜2019年の10年の平均数値、2021年は2011年〜2020年の平均数値ということで数値を加算しています。昨今、共学校が増加傾向なので共学化の流れや新設する学校等も考慮し、でっこみ/引っ込みもありますが、妥当と判断し、この値を取りました。
  • 私立中学に希望していて入学不可人口(C)は、「(A) – (B)」の数値です。この数値が大きい程、中学受験が厳しいと言える数値です。
  • 対前年と比較した入学不可人口(D)は、(C)の「その年 – 前年」の数値です。この数値が−(マイナス)の場合、前年より中学受験が楽であることを示しています。一方で数字が大きくなっている場合、前年以上に中学受験が厳しいと言える数値です。
  • 実質倍率(E)は、「受験者総数(A) ÷ 総定員数(B)」の数値です。この値が大きい程、その年の中学受験は激戦であることを表しています。

ちなみに2012年〜2017年くらいまで実質倍率を見ると割とゆるやかなことが判ります

リーマンショック以降、割と受験人口が下がり続けたのはなぜか?

また復調傾向になったのはなぜか?

私は経済のプロではないので勝手な私見ですが、以下の通り、GDPデフレーター(※いわゆる物価や所得の指数)は2013年まで下降してます

そこからGDPデフレーターは上昇傾向となっています。

所得指数の上昇とともに中学受験者人口も増えているのでは?と分析しています

よって、今後、不景気になったら、またGDPデフレーターは下降すると思いますのでその時は上記の予測に反して、受験者数が減少するものと思います。

 

とはいえ、数字だけだと判り難いので次にグラフ化をしてみました。

前提となる中学受験の過去と予測の倍率や難化におけるグラフ

いくつかのカットで以下の通り、グラフ化してみました。

(1)マクロにどれだけ合格の椅子が足りなくなっているのか難化傾向を把握する。
青色の縦棒(青棒)が受験者総数で橙色の縦棒(橙棒)が総定員数です。

2015年が青棒と橙棒の差が一番小さいですが、それ以降、どんどん差が広がっていってます。

このグラフから今後も年々、難化していることが読み取れます。
(2020年11月追記)このグラフを作成したのが2019年10月時点であり、2020年から発生したコロナ禍の影響を織り込んでいませんので、実際には2021年を境にコロナ不況の到来の影響で、受験者が下降していくものと想定します。

(2)ミクロに合格の椅子がどれだけ足りなくなっているのか、対前年との難化度合を把握する。
灰色の縦棒(灰棒)が私立中学を希望しているけれども受験者人口に対して合格を掴めない人口です。

黄色の縦棒(黄棒)は前年度の受験の際の灰棒と当年度の灰棒の引き算を行っており、黄棒がマイナスの場合、前年より易化しており、プラスで且つ背が高い程、前年よりも難化していることを表しています。

この棒グラフから読み取れるのは2019年の中学受験はここ最近では相当に厳しいものであったことかがグラフから読み取れますし、その厳しい前年以上に毎年徐々に難度が上昇していることも読み取れます。
(2020年11月追記)このグラフを作成したのが2019年10月時点であり、2020年から発生したコロナ禍の影響を織り込んでいませんので、実際には2021年を境にコロナ不況の到来の影響で、受験者が下降していくものと想定します。

じゃあ、どうすれば良いのか。

色々と難化が進んでおり、なんだか椅子取りゲームでいうと全体の定員に対して、受験者が増えていて合格できる可能性が年々、難しくなっているのね、ということは理解されたと思います。

一方で既に気づいている方もいると思いますが、仮に2025年の予測をみても全体としての実質倍率は1.24倍です。

人気のある学校ない学校含め大きなバケツで捉えた時に入りきらないと言ってるだけです。

以下の学校の実質倍率を見てください。(またも市進グループのサイトから引用)

人気校の場合はだいたい2.6〜3倍ような実質倍率となり、結構な人が落ちます。

ですが、実質倍率が1.0〜1.9倍の学校もたくさんあります

チャレンジをしつつ、最悪、通学しても良いと思える学校について偏差値もさることながらそこの実質倍率が2倍未満のところを1校でも受験しておくと非常にリスクヘッジ出来ている入試になると思います。

そもそも偏差値上で勝てる勝負となっている学校で且つ、実質倍率が仮に1.5倍の場合、3人いたら2人合格します。

どうですか?

そこは合格を握りに掛かれるでしょう。

入試の際にどこの学校も実質倍率が2倍以上の場合、結構、リスクが高いと思います。

実質倍率が2倍以上だと確実に2人に1人が不合格をもらうということですので、なんらかのコンディション不良で不合格となる可能性が高まります。

折角の受験なのでチャレンジはするべきですが、実質倍率が低めで偏差値上、安全と思える学校を押さえておくことも念頭に入れ、入試日程の受験戦略を練ることが大事です。

高倍率/難化のおさらい

中学受験に関しては、統計的に見ても徐々に難化をしている事が判ったと思います。

難化の傾向の場合は、出来る限り、実質倍率の高い学校を避ける事で勝率を高める事ができるというのも理解できたかと思います。

一方で、過去を振り返るとリーマンショック等の世の中で不況が訪れると、中学受験者数が徐々に減少していく傾向も必ず発生しています

現状で言いますと、2020年のコロナ影響で様々な産業で大不況が生じている状況です。

但し、発生した年度が2020年ではありますが、2021年中学受験までは離脱者は少なく、そこが昨今のピーク人数になると予測します。

逆にいうと2022年から景気が回復するまで徐々に中学受験者は減少する傾向になる事はほぼ間違いないと予想しています。

2022年以降で経済の影響を受けながらも中学受験を視野に入れている方は、チャンスではあると思います。

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