戦略119)低学年の推奨ToDoリスト 〜私立か公立か編〜

低学年での準備
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以下の通り、低学年のご家庭に関してフォーカスを当てていきます。

中学受験を検討している小学校低学年のご家庭にスポットを当てたいと思います

我が家では現・中1の息子世代と、現・小5で新小6となる娘世代の方々の小学校の友達や、中1の息子の友達の様子を聞いていて、なんとなく小学校低学年の時から過ごし方にもちょっとずつ差があるように感じていました。

そこでいくつかの切り口に分けて、進めて行きたいと思います。

ちなみに低学年の推奨ToDoリスト・シリーズの記事の読者対象は幼稚園の年中〜小学校3年くらいと想定し、記載しています。既に小4〜6のお子さんがいる方は参考までに振り返って見て頂くと良いかもしれません。

今回は、低学年の中でも中学受験を既に視野に入れているご家庭向けに”中学受験すべきか否か(私立か公立か)”をテーマに記載したいと思います。

保護者が強く私立を望んでも子供の意志が追いつかなかったりとするケースもあるので、フラットにメリット/デメリットやどういう子供が中学受験に向いているかも議論したいと思います。

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前提

以前、以下の記事の通り、受験する意義として特に小6で目的を見失いがちで今一度動機付けが大事という話をしました。

今回は、上記以前にまず、中学受験そのものは低学年から助走、準備から始まり、本格的に小学校4年生からスタートすると仮定した場合、非常に長い年月にて勉強に向き合うことになります。

子供にとって、いかに勉強と思わず、楽しく向き合えるのか、そして、完全な勉強モードとなる小学校高学年の際に目的意識を持って取り組めるかが重要だと考えています。

ここがズレてるとやらされ感が強かったり、より良い成果を得ることが難しかったりします。なぜなら、小学校6年の最終局面ではどうしても合格したい、不合格になりたくない、という意志の強い子が猛烈に追い上げていき、ジャイアント・キリングを発生させるのですが上記の通り、苦しいとしか思えない子供は伸びようがないからです(ずーっと苦しいという感情しか生まれず、パワーが出ない)。

要は、最大限の力を発揮できる原動力を持って推進できる状態になることで中学受験をより実りのあるものにすることが出来ると感じます

今回は、そうはいってもその子の特性など考慮すると中学受験しなくても良いのでは?と感じてしまう親もいるかと思いますので、中学受験と高校受験の違い、そして、中学受験の向き/不向きに関して順序立って説明していきたいと思います。

中学受験と高校受験の違い

中学受験と高校受験の違いを以下にフルフラットに整理し記載します。

  中学受験 高校受験
特長 親が基本的にマネジメントして伴走をしないと良い成果が得難い 親は関係なく、子供のみの勝負
保護者の負担
子供の負担 中(本人次第)
コスト 1.0
(塾代+私立入学後の費用と考えてそれを1とする)
0.5
(中学受験のコストを1.0とした場合、結局、良い公立高校に行こうとすると中1から塾に通う。一方で学校代はほぼ掛からない)
選択肢 私立中高一貫校、私立附属校、公立中高一貫校など非常に選択できる学校が多い。 昨今、私立中高一貫校が軒並み、高校募集停止しており、私立高校は大学付属が多く難化気味。そして、公立も中高一貫校が増え、選択肢が狭まりつつある。

内申点

・高校受験をする場合、必要となる項目だが、基本的に絶対評価であり、テストの結果でほぼ決まる。
・基本的に内部進学をすることが一般的のため、高校受験をする場合、どこかに合格する必要がある。(高校受験をする段階でその学校に残れない。)

学校内の試験の成績以外に授業中の態度や提出物、その他校内活動などを先生の判断で良し悪しを決め、内申点として反映される。

中学入学後の環境

・私立の校則の中で治安が保たれ、教育もその学校の理念に沿って行われる。
・公立中学では経験出来ない学校行事/経験/体験を享受できる。
・温室育ちと言われる通り、同質の人間が多い。

・学内の中学の状況により治安が流動的で先生に余裕がない。
・多様な生徒がいる反面、いじめ問題など対応が後手後手で良い/悪い影響を両方享受される。

実際に掘り下げて以下に議論します。

特長と負担について

中学受験は、まだ幼い子供同士の勝負になります

よって、自律した形で行動し、勉強する子は皆無です。よって、親が先導したり、子供のモチベーションコントロールも行うことで鼓舞させて受験リードを行うことで成果が最大化されます。(逆にいうとここが出来ないご家庭は良い成果は出ない可能性が一段と上がります。

一方で高校受験は既に自我をきちんと持っており、親が何を言ってもその子の思いで勉強する/しないが決定づけられると思います。

保護者や子供の負担について、前提として、中学受験を行う場合、非常に高度な内容を結果的に学ぶことになります。公立中学の中1〜中3の内容にほぼ近い内容を別の解法で解きこなすイメージにも近いかもしれません。そのため、それをやりこなす基礎学力を得るための低学年の準備や、高学年の際に、気持ちで負けない強い意志が必要となるため、非常に負担が大きいです。(ここでも勘違いしているご家庭の場合、非常に子供に圧力を掛け過ぎて、結果的に潰れていくパターンもあります。)

高校受験の場合は、子供本人の意志によって、成績が左右しますし、より動機付けやモチベーションを向上させるような動きを親は求められるので、負担の掛かり方が異なります。

我が家の小学校の友達で昨今、休校も合間って、公立中学に通うご家庭の話を伺う機会がありましたが、親が何を言っても聞きませんし、どちらかというとどうしたものか?なんて話を聞きます。とはいえ、将来を逆算して考えるとより良い公立高校に入学しないと選択肢が狭まる現実があるのでそれをどのように理解させるべきか非常に悩んでました。

腹落ちして自ら勉強に望むマインド醸成というのが高校受験では非常に重要であり、そによって結果を異なることになると思います。(私自身も公立中学出身ですが、非常に本人次第だと感じます。)

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コストと選択肢と内申点について

中学受験と高校受験、そしてその後を考えた場合、小学校+中学までを考慮すると一般的な目安ですが、やはり中学受験の方がコストは高くつくと思います。(但し、お金では試算出来ない環境や経験ができる私立中学についてそこを金額換算するとすれば、私立中学と公立中学はコスト面では変わらないように思います。こちらは後述)

また選択肢について、そもそも中学受験できる学校と高校で生徒募集している学校については文科省のホームページに内数が載っているのでそれ参照すると自ずと数値比較が出来ます。なお、私立高校の数字は中高一貫校の母数も入っていたことから私立中学の数字を引くことで高校で生徒募集していない受験できない学校数を除外出来ます。それを表にしたのが以下です。

  私立中学 公立中学 私立高校 公立高校
東京
188
8 49 186
神奈川
64
5 15 156
埼玉
31
1 17 145
千葉
24
1 30 129
小計 307 15 111 616
合計 322 727

意外かもしれませんが、選択できる学校の数は、高校の方が中学よりも倍以上あります。但し、ここはきちんと分析しないと行けません。実態として公立高校の母数が多いですが、複数の公立高校を受験することは出来ません。公立高校は1校しか受験出来ず、その他私立高校を併願すると考えると受験出来る学校数が中学受験に比べて圧倒的に少ないです。

また公立学校は定時制や通信制も上記では公立高校としてカウントされていますし、私立高校にいたっては、より上位となる難関校についてはほとんど募集がありません

つまり、公立中学で良い高校を目指す場合、圧倒的に選択肢が少ないと言えます

ちなみに高校で生徒募集している私立高校について、そもそも数が少ないこともあり、人気が集中し、中学受験ではそれほど難関でもない学校が高校偏差値では高めに出ている傾向も見逃せません

そんな私立高校や公立高校も昨今、募集停止され始めているのをご存知でしょうか?

エリア 学校名 区分 別学/共学 内容
東京 成城 私立 2019年 ※中学のみの募集に変更
本郷 私立 2021年 ※中学のみの募集に変更
都立富士 都立 2021年 ※中学段階での募集規模を拡大
都立武蔵 都立 2021年 ※中学段階での募集規模を拡大
都立両国 都立 2022年(現中1生) ※中学段階での募集規模を拡大
都立大泉 都立 2022年(現中1生) ※中学段階での募集規模を拡大
都立白鷗 都立 未定(2021年以降) ※中学段階での募集規模を拡大
豊島岡女子学園 私立 2022年(現中1生) ※中学のみ240名の募集に変更
千葉 市立稲毛 公立 2025年(現小4生の高校受験時) ※2022年(現小4生の中学受験時)に併設中学(2クラス募集)を中等教育学校(4クラス募集)に移行。2022~24年の高校募集は6クラス→4クラスの予定(国際教養科の募集は未定)
埼玉 県立飯能南 公立 2023年(現小6生) ※2023年(現小6生)に県立飯能と統合のうえ新校を開校
児玉 公立

2023年(現小6生) ※2023年(現小6生)に県立児玉白楊と統合のうえ新校を開校

つまり、より良い大学に進学して欲しいと願うご家庭の場合、公立中学に行った時点で、選択肢は思った以上に多くないということが言えると思います。

次に内申点について、昨今、公立中学に通っているご家庭に聞くと、現状、中2の3学期、中3の1学期、2学期の成績で受験出来る公立高校が決まるそうです。(公立高校を受験する場合、内申点が足りていないとそもそも受験が出来ない。

また内申点はご存知の方は多いですが、公立中学の先生の定性的な評価で確定しますテストが良くても授業態度や校内活動など多面的に評価されます。それは、どんなに賢い子でも総合的に能力が高くないと難関の公立高校に受験すらさせてもらえない現状を意味しています

中学入学後の環境

中学入学後の環境について、私立の中高一貫校の良いところや課題と思うところは以下の通り、過去に記事にしていますが、総じて満足度は高いです。

私自身も我が家のママも公立中学出身ですが、息子の学校の話を聞くと考えられないくらい貴重な授業、体験型学習が多いです。OBの講演会、体験学習、企業訪問などここでは語りきれないくらい良い面を感じます。これはお金では買えません。

一方で、公立中学は良くも悪くもいろんな子供やぶっ飛んだご家庭含め多種多様です。色々な意味でダイバーシティが効いてるので良し悪しありますが、ブロンクス地帯と化している公立中学もちらほらあります。良い教育を受けさせてあげたいと思う場合、公立学校ではそれだけのコストや公務員としての先生だけでは非常に実現が難しい現状があると思います。(ちなみに私自身、公立中学に教育実習にも行ったことがあるので以下の記事は参考まで)

中学受験の向き/不向き

中学受験と高校受験での違いや差異は理解出来たと思います。

では、その上で中学受験の向き/不向きに関して話をしたいと思います。

なお、結論から言いますと、実際にはそのご家庭の誘導次第の部分が非常に大きいと思います。

なぜなら、中学受験は、先の学校数を見るだけだと分かり難いですが、高校受験と違うのは、超難関、難関、中堅、下位含め学校群が非常にバラエティに富んでおり、幅広く門戸が開いています

つまり、どんな子でも見合う学校は探せば、いくらでもありますし、私立中学そのものは既にどんな子でも受け入れられる体制を整えており、問題ないレディな状況と言えます

では向き/不向きとは何か?というと、具体的に中学受験に向いていると思う環境及びその子自身に紐づくポイントは、以下の通り、3つあると思います。

  • 子供自身が中学受験に向き合うことが”普通”という状態に心理上、なるかどうか。
  • 子供自身の行きたいと思える学校に出会えるかどうか。
  • 子供自身が中学受験をしたいと思えているかどうか。(公立中学ではなく私立中学に行きたいと思っているかどうか)

低学年から楽しく勉強等をしているといつの間にか、次は塾に行くのかな?という感じで違和感なくスライドして行きます。我が家の息子と娘は、特に塾に行け!とは言ったことはなく、自然と「いつから塾行くの?」と訊ねられました。

つまり、そういう子たちはなんとなく周りの子も塾に行き始めているし、自分も行くものなのかなあ、と疑いもなく塾に行くことが”普通”に思えて行き、塾に入ると自然と中学受験することが”普通”になって行きます。この”普通”と感じることが出来る環境は振り返ると大事だったのかな、と感じます。

次に子供自身が行きたいと思える学校があると、なんとなく目標となり、そこを目指し始めます。中学受験では途中で苦しくなった時になんで中学受験しているのだろう、と子供心に思うことがあるようですが、登る山を見つけていると苦しくても「そこに山があるから俺は登る」という心理で持ちこたえます。

子供自身が中学受験をしたいという意志、特に公立ではなく、私立中学に行きたいと思えるかどうかは、環境や友人などにも依存しますのでそこはご家庭の会話が重要と思います。特に公立がダメ、というよりも私立中学の方が環境に優れていること、そこをきちんと理解出来ていると公立ではなく、私立に行きたいという心理が根付きます。

上記は我が家の息子/娘を見てても諦めず、中学受験を挑んでいる様子を見て思います。我が家としては極端な話、公立中学でも本人が望むなら構わないと思っていたので。ただ、どちらかというと本人達が中学受験をしたい、という思いの方が強いのでそこは根幹として大事だな、と思います。
(我が家の娘の場合、そういう割には勉強しないのですが….)

まとめ

中学受験と高校受験では明確な違いがあり、また中学受験の向き/不向きを形成するのは子供自身ではなく、そのご家庭、特に保護者から子供への教育や会話の中で醸成され、私立中学に興味を強く持つことで中学受験を戦い抜くマインドが育つように感じます。

ぜひ、中学受験をさせたいと思うご家庭は、保護者の思いを押し付けるのではなく、子供にとってより良い環境を諭していったり、実際に私立中学を見学して行くことをお勧めします。(昨今はコロナの影響で難しいですが…)

 

 

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